休日は3人の子どもたちとサイクリングやお菓子作りを楽しんでいます。
こちらは下記コラムの【後編】になります。
はい。授業しててもめっちゃチャットしてくる子がいます(苦笑)
生徒にとってアプリは、自分との対話に使いやすいツールになっているようです。例えば、おじいちゃんやおばあちゃんたちが朝、誰も今日の天気のことを言ってくれなくなっていますよね。「今日雨降るで」とか、声を掛けることがなくなっています。
コロナのため、お互い「しゃべりかけていいのかな?」という雰囲気になってしまいました。
リアルなコミュニケーションが不足している。気を遣うようになった…。そんな傾向が加速しているなと思います。
ですので、生徒にとっては誰かに聞くより、自分で確かめられる方が安心。それがよい結果だと他の人にも話したくなると思うから。アプリはそのいいきっかけになります。
お話のきっかけにも、自分で体調管理をするにも、よいツールだと思います。
生徒とは、雨が降る前に「しんどいね」と一緒に振り返りをしたり、「自分の傾向がわかると過ごしやすいよね」とか「もっと早めに休みに来るといいよね」とか、ほぼ毎日気象の話しをしています。
看護師さんとは、頭痛ーるを見て「今日はあの子、絶対来るよね」と、話したり(苦笑)
生徒にアプリを自分で見て「今日はしんどくなるかも」と判って、それなりに過ごすとか、「今日は早めに寝よう」とか「ゲームを控える」とか、意識してもらえたらいいなと思います。
でも、難しいんですよね、自分で自分の体調を管理するのって。わかってはいるけどなかなか実行できない…。
中学生は「やりたい、と、できない」は矛盾しないので、周囲の人たち、例えば学校では私や他の教職員、家庭ではご家族など、他の人のサポートが必要な年ごろだと思います。
お家の方にもお子さんの症状を必ずお伝えしています。
また、今の子は「原因を早く知りたい」「すぐ調べたい」「すぐ治したい」「すぐ解決したい」という気持ちが物凄く強いです。
この「すぐ!」という要求へのひとつの回答として、頭痛ーるを使ってくれたらと思います。「(体調不良の原因は)これかもしれない」と、答えを生徒自身で探すきっかけにできると、そこから何かを「考える」ことができます。
そのきっかけのひとつとして、頭痛ーるの頭痛と気圧との関係はわかりやすいと思います。
また、単純に「あ、そーだったんだ」と生徒が思ってくれたら、その安心感だけで症状が回復することも期待できると思います。
パルスオキシメーターで酸素飽和度を測ると、数字として結果がわかるので、喘息の具合や貧血は、以前より詳しく診れるようになり、楽にはなりました。ただ、すべてが数字でハッキリ表れてしまうと、生徒は大人を騙せなくなってしまう。でも、私たちは騙されるのも、信じることも仕事。大人に伝えることができないほどの負荷が生徒にあったということだから。
中学生なので「数値は低いんだけど、凄くしんどいことには間違いない」と、受け止め側は思っておかないといけない。
「数値はこうだけど、しんどいって言っていいんだよ」とは、よく言うようになりました。「じゃあ頑張ります」となって生徒は大きく成長してくれますので。「低くても今日はそういう日もあるよ」と送り出してあげます。そこが、AIにはできないこと。
「保健室に行くと具合が良くなる、わかってもらえる」「学校に居場所がある」と思って欲しいです。
「学校って必要?」「YouTubeで授業を聞いてる方がいい?」「では、学校では何をする?」と、よく自問自答します。
学校は経験を積みに来る場所でもありますが、学校のあり方自体が変わって来ています。
ICTの活用自体が目的になったら意味がないから…。生徒も教師もこれからの社会に対応するためにお互いに何を学びあうか、今凄く問われています。
「AIを活用してできることは何かな?」「AIが処理してできた時間に何をするかな?」など、いろいろと考えています。
いいことを発信していくと世の中が変わっていくと思いますので。特に高校生とかには凄くいいと思います、自分で頑張らなくてはいけない年齢なので。
アプリを活用してみたり、生徒と御社サイトを使って頭痛の勉強会をしたりしてみようかと思っています。
面白そうな記事が書けそうだったら、また保健室雑誌にでも寄稿したいです。
そのときはご相談させてください。
アプリの感想や生の中学生の声をお届けしますね。
今回は「中学校の養護教諭」である阪田直先生にお話しをお伺いしました。
お忙しい中、貴重なご意見やご感想、アドバイスをいただき誠にありがとうございました!
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