頭痛ーる担当の気象予報士・健康管理士の飯山です。
夏から秋にかけて台風シーズンとなり、台風接近にともなう低気圧頭痛も増えてくる時期となりました。
これから先3か月(8月~10月)の天気傾向や気象病についてお知らせしますので、低気圧頭痛予防の参考にしてみてください。
昨年の振り返りとして、昨年の天気傾向と台風の特徴についてお知らせします。
8月は晴れて猛暑の日が多く、台風の接近や上陸が平年より多くなりました。
東京の低気圧頭痛は台風の影響によるものでした。
9月は秋雨前線の影響で曇りや雨の日が多くなりました。台風が西日本に上陸し、平年より多くなりました。
東京の低気圧頭痛は台風や低気圧により、月の半分が低気圧頭痛になりやすい状態でした。
10月は高気圧に覆われて晴れる日が多くなりました。台風の接近数は少なく、上陸はありませんでした。
東京の低気圧頭痛は低気圧によるものですが、大きな気圧の低下は4回でした。
台風接近数 | 台風上陸数 | 上陸地点 | 台風による低気圧頭痛日数 | 天候の特徴 | |
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2018年8月 | 7個(少ない) | 2個(多い) | 宮崎県・徳島県 | 8日 | 東日本と西日本は晴れて猛暑の日が多く、降水量が少なかった。一方、北日本は雨が多かった。台風が西日本を中心に接近数が多かった。 |
2018年9月 | 2個(少ない) | 2個(多い) | 徳島県・和歌山県 | 14日 | 秋雨前線が停滞しやすく曇りや雨の日が多かった。台風の接近数は少なかったものの、2個とも西日本に上陸し、西日本を中心に降水量が多くなった。 |
2018年10月 | 2個(少ない) | 0個(平年並) | – | 9日 | 台風の上陸はなかったものの、北海道は台風から変わった低気圧の影響で大雨が降った。 高気圧に覆われて晴れる日が多く、北日本と東日本は暖かい日が多かった。 |
気になる今後3か月の見通しをお知らせします。あくまで傾向予想ですので、参考程度にご利用ください。
太平洋高気圧に覆われ平年より晴れる日が多い見込みです。6日に宮崎県に台風が上陸しましたが、今後も台風が接近・上陸する可能性がありますので注意が必要です。
8月の台風の接近数は平年より多い4個~6個の見込みです。北日本は低気圧の通過で、数日の周期で天気が崩れるでしょう。
低気圧頭痛になりやすい日数は西日本・東日本では動きの遅い台風の影響で昨年の8日より多くなる恐れがあります。
低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わりますが、西日本は高気圧に覆われ晴れる日が多いでしょう。
台風が2~3個接近または上陸する恐れがあります。
低気圧頭痛になりやすい日は昨年より少ない8日程度とみられます。
太平洋高気圧の勢力が例年より弱く、低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わるでしょう。
また、台風が接近する恐れもありますので注意してください。
低気圧頭痛になりやすい日数は昨年と同程度の10日程度となるでしょう。
台風接近数 | 台風による低気圧頭痛日数 | 天候の特徴 | |
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2019年8月 | 4~6個(多い) | 8日 | 太平洋高気圧に覆われ平年より晴れる日が多い見込み。 前半に台風が西日本に接近し上陸する恐れがある。 その後も平年と同様に台風が上陸する恐れもあり注意が必要。 北日本は低気圧の通過で数日の周期で天気が崩れる見込み。 |
2019年9月 | 2~3個(平年並) | 8日 | 低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わる。 西日本は高気圧に覆われ晴れる日が多い。 台風が2~3個接近または上陸する恐れがある。 |
2019年10月 | 1~2個(平年並) | 10日 | 太平洋高気圧の勢力が例年より弱く、低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わる。 台風が1~2個接近する恐れもある。 |
気温が上がり熱中症への注意が言われますが、体内の水分不足になることで、その他の病気の発症にも注意が必要です。
体内の水分補給が不十分になると尿の量が減少して、尿が濃くなり、尿の中にカルシウムやシュウ酸などの物質が多くなり、結石がつくられやすくなります。
その結果、尿路結石の症状が現れることがありますので、水分補給をすることが大切です。
気圧が大きく低下する時にアレルギー疾患の症状が悪化することがあります。
気圧が低下すると炎症を起こす働きを持つヒスタミンとういう物質が体内で過剰に分泌され、このヒスタミンが痛みやかゆみの原因と考えられています。
アレルギー疾患の症状を持っている方は台風が接近する際に注意が必要になります。
体調をなるべく崩さないようにするためには、規則正しい生活と良い睡眠を取ることが必要です。
不規則な生活は睡眠不足をもたらし、身体の免疫力を弱め、病気にもかかりやすくなる原因となります。
朝食を抜くと睡眠に影響するホルモンの分泌を抑えてしまうため、睡眠不足の要因となります。
暑い時期はこまめに水分を取ることを心がけることが体調の維持につながります。
飯山 隆茂
気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。