台風が発生し日本に接近、上陸すると各地に大きな災害をもたらしますが、台風の発生や上陸が多い時期はいつでしょうか。雨の多く降る梅雨期でしょうか?最も暑い夏ごろ?それとも台風シーズンと言われる秋でしょうか?
台風の発生には海面水温が大きく関わっていて、海面水温が約26~27℃以上で発生し、海面水温が約27~28℃以上の海域で発達していきます。海面水温の高い海域で発生した台風ほど強い台風になります。
呼び名や基準の違いがありますが、台風はインド洋やカリブ海など日本へ影響を及ぼす地域以外でも発生します。日本へ進んでくる台風はそのほとんどが北太平洋西部で発生し、地球上で発生する台風全体の約36%で最も多くなっています。
◆台風の発生、上陸、接近の平年値※1
発生 | 接近 | 上陸 | |
---|---|---|---|
1月 | 0.3 | ||
2月 | 0.3 | ||
3月 | 0.3 | ||
4月 | 0.6 | 0.2 | |
5月 | 1.0 | 0.7 | 0.0 |
6月 | 1.7 | 0.8 | 0.2 |
7月 | 3.7 | 2.1 | 0.6 |
8月 | 5.7 | 3.3 | 0.9 |
9月 | 5.0 | 3.3 | 1.0 |
10月 | 3.4 | 1.7 | 0.3 |
11月 | 2.2 | 0.5 | |
12月 | 1.0 | 0.1 | |
計 | 25.1 | 11.7 | 3.0 |
※1 1991年~2020年の30年平均(気象庁)
台風は年間約25個の台風が発生していて、1年中発生する事があります。台風の発生は8月が最も多く、7月や9月、10月も多くなっています。夏から秋にかけては台風の発生や発達に不可欠である海面水温の高さが大きく影響しています。温暖化や気候の影響で日本付近の海面水温が高い状況の場合には、台風は日本近海に進んできてもそれほど勢力を落とす事なく接近や上陸する事があるので注意が必要です。
秋が台風シーズンと言われるのは、秋になると太平洋高気圧の勢力が弱まり、発生した台風が日本付近へ進んできやすくなります。秋になっても海面水温はまだ高く夏についで発生数が多く、本州へ大きな影響を及ぼしやすい時期であるためです。
Q:台風が最も発生する時期は?
A:8月が多い
台風が近づくとなんだか頭が痛い、頭が重く感じる……普段は気象病を起こさないのに台風のときだけ、「台風頭痛」を起こしたりして体調が悪くなるという方もいるようです。
「台風頭痛」とは?
頭痛ーるは気圧の変化による体調不良が起こりそうな時間帯の確認や、痛み・服薬記録ができる気象予報士が開発した気象病対策アプリです。
「頭痛ーる」とは?