昨日も雨、今日も雨、そして明日も雨……雨が続く梅雨の季節の到来ですね。
また2020年は新型コロナウィルス感染防止のため外出自粛もあり、長期にわたり外に出られなくて、気分も滅入っている人も多いかと思います。
そしてこの梅雨シーズンの到来でさらに気分も憂鬱に……!なんて感じていませんか?
ですが、雨だからこそこのシーンが映えた!、雨のシーンが印象的、むしろ雨の日にこれ観たい作品が世の中にはたくさんあります。
今回は頭痛ーる編集部の映画好きがセレクトした雨の魅力にどっぷりにつかれる作品をご紹介します。
原作は「恋雨」と慕われている眉月じゅんの同名コミックス。2014年~2018年にかけて小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載されていました。
2018年に大泉洋、小松奈々の出演で2018年に映画化されています。ちなみにアニメ版もあります。
アキレス腱のケガで陸上部での夢をたたれてしまった女子高生の橘あきら。
偶然入ったファミレスの放心状態の際に優しく声をかけてくれた店長の近藤正巳(40代バツイチ子持ち)に次第に心を惹かれていく……年の差純愛ストーリー。
17歳の女子高生と冴えないおじさんとの恋愛にこんなの現実にないでしょ……と抵抗感を抱く人もいるかと思いますが、観終わった後にこのイメージを大きく凌駕していく雨あがりのような爽やかさがあります。
この作品は登場人物が悩んでいるときや、物語の切り替わりの際には雨のシーンが盛り込まれていますが、一番見どころはの雨の中での告白シーンです。どこまでも真っすぐなあきらの恋を思わず応援したくなります!
市川拓司による純愛小説を映画化。2004年に竹内結子・中村獅童主演で映画化され、翌年にはミムラ・成宮寛貴主演でテレビドラマ化されました。通称「いまあい」。韓国、アメリカでもリメイクされた世界中に感動をよんだ作品です。
1年前に最愛の妻を亡くし、6歳の息子と二人で慎ましく暮らしてた巧。妻(澪)が生前残した「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉が気になっていた。そして1年後、亡くなったはずの澪が雨の季節に二人の前に現れる。だが、澪は巧や息子のことも忘れてしまっていた。それでも巧は澪を受け入れ、3人でまたちょっと不思議な共同生活を始めていくのだが……。
物語は「雨の季節」が鍵となっているため、映画の最初から終わりまで雨のシーンが続きます。
映画の撮影場所は長野県の諏訪地方、松本、山梨されたそうです。
長野の大自然の森に静かに降り続ける雨のシーンはとても幻想的です。
モダンホラー文学の巨匠スティーヴン・キングの長編小説「IT」を再映像化し、ホラー映画としては世界的に大ヒットした作品。
この作品は前半は幼少時代(IT/イット “それ”が見えたら、終わり。)、後半(IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。)は前作から27年後の現代のパートと分かれています。
物語は1990年アメリカ、メイン州。ここで子どもたちだけが連続で失踪する事件が発生から始まります。
主人公のビルの弟が紙風船で遊ぶため、大雨の中、外出する。
しかし、弟はなかなか帰って来ず、血痕だけ残し、姿を消してしまう。いつまで立っても見つからない弟を両親たちは死んだものと諦めたが、ビルは諦めきれず、いじめられっ子の仲間たち(ルーザークラブのメンバー)と弟を探し始める。
そしてある日、ビルたちは恐怖の「IT/それ」に出会ってしまう。
ルーザークラブは恐怖に負けず、弟を探し出せることができるのか……。
冒頭の大雨の中でのITとの遭遇シーンからもう恐怖を駆り立てられます。
このシーン、晴れだったらきっと怖くなかったと思います……!
映画が好きな人なら、一度は聞いたことがある作品なのではないでしょうか。
20年以上前の作品ですが、今も多くの人の心に残る名作です。
妻を殺したという冤罪をかけられ、投獄された元銀行員のアンディ。
送られた先はショーシャンク刑務所では銀行員時代とはかけ離れた屈辱に耐える日々が続きます。そんな中で、アンディは刑務所内に非正規のルートで調達する調達屋のレッドと仲良くなります。この二人の友情を軸に刑務所内での人間模様を描くヒューマンドラマです。
雨のシーンは映画では悲しみや憂鬱の演出などで用いられますが、この作品では「歓喜の涙」のような印象を受けます。
囚人になってしまうと、外で雨に打たれる機会さえもなくなってしまいます。
作品のジャケットにも使われているアンディが雨に打たれるシーンは自由への解放とも受け取れます。
「君の名は。」の監督した新海誠監督の最新作。興行収入140億円突破し、2019年 No.1作品に輝きました。
離島から家出し、東京にやってきた高校生「帆高」は、ある日都会の片隅で「陽奈」という少女に出会う。彼女は”祈るだけで晴れにできる”という不思議な能力を持っていた。陽奈は小学生の弟と二人だけで暮らしていて経済的に困っていた。帆高は陽菜のこの不思議な力を使って、商売をすることを提案したのだが……。
この作品はタイトルにあるとおり、天気の変化の描写がとても丁寧に描かれています。
雲研究者・荒木健太郎さんによる気象監修を加え、よりリアルで美しい天気の映像を追求したそうです。
ちなみに新海誠監督の作品では言の葉の庭(2013)という作品がありますが、こちらも雨に濡れる風景がとても美しい作品です。
いかがでしたか。
以上5本が頭痛ーる編集部がおすすめする梅雨に観たくなる映画でした。
雨の憂鬱な季節&外出自粛中の暇つぶしなどにはぜひ、映画を観て乗り切りましょう!