データ分析や気象予報業務などに携わっています。
趣味は野球観戦。
気象予報士だけで結成された劇団「お天気しるべ」の団員としても活動しています。
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雨の日になると、身体がだるくなる、古傷が痛むなどと昔からよく言われていますよね。
それは何故でしょうか?
雨の日の多くは、低気圧が接近し気圧が低下しています。
この気圧の低下が、身体に様々な影響を及ぼして、体調不良が起こりやすくなるためだと考えられているからです。
では逆に低気圧が離れていき、気圧が上昇するときはどうでしょうか。
気圧上昇は、気圧低下の逆パターンとなるので、体調不良は起こりにくくなると思われるかもしれませんが、気圧上昇時の場合でも、体調不良が起こりやすくなることがわかっています。
頭痛ーるで集計された記録数(体調不良の起こった人数)を見てみましょう。
※2021年3月における東京都の気圧アラート別の1日の記録総数
この数値を見ると確かに気圧低下時ほどではありませんが、気圧上昇時にも体調不良が起こりやすくなっていることがわかります。
つまり体調不良が起こりやすくなるのは、気圧が低下している時というよりも、気圧が変化している時だと言えます。
気圧が変化すると、体の外からの圧力が変化するため、体の中で気圧を押し返す力をコントロールする必要がでてきます。
その気圧の変化を感じ取っているのは、内耳(ないじ)という耳の奥にある器官となります。
内耳はセンサーのような役割をしていて、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。
気圧が大きく変化すると自律神経が刺激され、自律神経が乱れると、様々な体の不調へと繋がってしまいます。
詳しい解説はコチラの記事をご参考になさってください。
「上昇注意」のアラートは、ハンバーガーメニューから表示をオンにすることで見ることができます。
気圧が低下する時だけでなく、気圧が大きく上昇し、体調不良が起こりやすくなる注意すべきタイミングで「上昇注意」のアラートが気圧グラフに表示されますので、体調管理の参考にしていただけたら幸いです。
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