気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。
暑さに慣れていない梅雨時期や梅雨明け後の蒸し暑い日は、うまく汗をかいて体温調節をすることができずに熱中症を発症することがありますので、注意が必要です。
熱中症の要因はいくつかあります。どのような要因があるか把握するしておきましょう。
【環境要因】
気温が高い、湿度が高い、日差しが強い、風通しが悪い
【体の要因】
高齢者、子供、風邪や病気などで体温調節機能が低下している人、肥満の人、疲労、睡眠不足、朝食の欠食、二日酔いや下痢などで脱水症状がある
【行動要因】
激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状態
熱中症を予防するためには下記の事項を心がけるようにしましょう。
水分、塩分の補給
激しい運動などで汗をかくと、体内のナトリウムなどの電解質が汗と一緒に流れ出し、体内の電解質のバランスが崩れて脱水症状が現れます。この状況での水分補給には塩分が少し含まれている飲料が最適です。大量の水分だけを摂取すると電解質のバランスを崩し、体液濃度を調節するための尿量を増やすため、かえって体の水分が減少してしまいますので注意が必要です。
室内のエアコンの活用
気温と湿度が高くなるのを防ぐエアコンの活用が重要です。高齢者は暑さを感じにくく、室内の気温が上昇していてもエアコンを付けずに室内で熱中症を発症するケースもあります。
直射日光を避ける
汗をあまりかかなくて済むように、外出する際は帽子・日傘などを活用し、直射日光を浴びないように注意しましょう。また、気温が高くなる日中の外出は避けるようにしましょう。
冷房病は冷房が効きすぎている室内にいたり、暑い室外と冷えた室内を何度も行き来したりすることで、自律神経のバランスが崩れ、体にさまざまな不調が起こることです。
体は自律神経の働きにより、暑さを感じると体温を下げるために血流を良くして汗をかきやすくしますが、冷えた場所に長時間いると体温を維持するために血管を収縮させ、血流を抑えるため、冷えにつながります。
冷房病の症状としては頭痛や肩こり、腰痛、吐き気、むくみ、不眠、食欲不振など様々な症状が現れます。
冷房病を予防するためには下記の事項を心がけるようにしてください。
7月の天候や気圧変化の特徴と頭痛などの体調へ影響するポイントを理解して、体調管理を行うようにしてください。
【参考文献】
日本成人病予防協会 健康管理コラム