気象病に関する気象用語

今年の花粉は多くなる!?~2023年花粉飛散予測~

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今年は例年より寒い日が多く、厳しい寒さが続いています。ただ、2月に入ると少しずつではありますが、寒さの和らぐ日も出てきました。季節は春へと歩みを進めています。季節が進み、暖かくなると気になってくるものがありますよね。

それはやはり・・・「花粉」ですよね。
そこで今回は、今年の花粉の総飛散量と飛散時期について解説していきたいと思います。

今年の花粉の総飛散量は?


平年と比べると東北北部でやや少ない傾向がありますが、その他の地域はやや多く、特に関東地方で多い予想となっています。

昨年との比較でも同じ傾向で、東北地方で少ない予想ですが、その他の地域は多い予想で、関東や西日本では非常に多い地域も見られます。

東北地方では、昨年8月に雨の降る日が多かったため、日照時間が短く、気温も平年よりやや低めとなりました。このため花粉の元となる花芽があまり作られず、飛散量はやや少なくなる見込みです。

一方でその他の地域は、特に6月下旬~7月上旬によく晴れて、猛暑となる日が続きました。日照時間が長くなり、気温も高かったため、花粉の元となる花芽が多く作られ、飛散量は多くなる見込みです。
また、西日本では昨年はあまり花粉が飛散しなかったため、昨年比にすると非常に多い地域もあります。十分にお気を付けください。

飛散時期のピークは?

続いて花粉の飛び始める時期、ピークとなる時期を地域ごとに見ていきます。

飛散開始時期は、今年の冬(1~2月)の気温が大きくかかわってきます。

今年の冬(1~2月)は全国的に平年よりやや低めで、気温が推移しています。このため飛散開始時期は平年よりも数日程度遅くなる見込みです。

東京を含めた関東南部や四国、九州の一部では2月上旬から花粉が飛び始めそうです。
2月中旬になると、名古屋や大阪、広島など、東・西日本の殆どの地域で飛び始めるでしょう。
2月下旬には新潟や仙台といった北陸や東北南部で、3月上旬には東北北部でも飛び始める見込みです。

東京など多くの地域では、3月上旬~4月中旬が飛散のピークとなりそうです。ピーク時期には連日「猛烈に多い」ランクの飛散が予想されていますので、お気を付けください。
4月中旬以降は徐々に飛散量が減っていきますが、ヒノキの花粉は4月中旬頃がピークになるため、注意が必要です。

花粉症と頭痛には関係があり、花粉症の症状によって、頭痛が起こりやすくなるとも言われています。

これから迎える花粉シーズン。
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この記事の監修者
田島 正人
田島 正人
気象予報士として「頭痛ーる」や「お天気.com」の運営に従事。
データ分析や気象予報業務などに携わっています。
趣味は野球観戦。
気象予報士だけで結成された劇団「お天気しるべ」の団員としても活動しています。
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