気象病を防ぐ方法

夏のだるさ・疲れは“食べ方”で変えられる!本気の夏バテ対策3選

夏のだるさ・疲れは“食べ方”で変えられる!本気の夏バテ対策3選
「ちゃんと寝てるのに疲れがとれない」
「なんだか毎日、だるくてやる気が出ない…」
それ、暑さのせいにして放っていませんか?

実はこの時期、暑さや湿気で自律神経が乱れたり、汗と一緒に大事な栄養が失われたりして、体は想像以上にお疲れモード。
今回は、“夏バテっぽい不調”を少しでも軽くするために、食事とカラダの整え方をわかりやすくご紹介します。

「食事くらいじゃそんな変わんないでしょ」と思うかもしれませんが、普段の生活習慣と夏バテの度合いは深くかかわります。できることから是非試してみてくださいね。

夏バテがひどくなるのは、自律神経の乱れが原因?

暑さ+湿度で交感神経がフル稼働

夏はただでさえ暑さで体にストレスがかかりますが、湿度が高い日本の気候では、体温調整がうまくいかず、さらに負担が増します。
この状態が続くと、自律神経のうち「交感神経(戦うモード)」が常にオンになり、体が休まらないまま日々の疲れをため込むことに。

寝苦しい夜は、副交感神経が働きにくい

エアコンをつけても寝苦しく感じる夜、熟睡できていますか?
自律神経の「副交感神経(リラックスモード)」がうまく働かないと、睡眠の質が下がり、翌朝もスッキリしない…という悪循環に。
結果、朝から「疲れが抜けない」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。

気圧の変化がストレスになり、自律神経が乱れる

気圧の変化に敏感な人は、頭痛やだるさ、気分の落ち込みなどを感じやすくなります。
これも、自律神経が乱れているサイン。
特に夏は台風や急な天候変化も多く、体調を崩す人が増える時期です。

夏バテを防ぐには“食べ方と栄養”がカギ!

朝食を食べる

暑さで食欲が落ちていても、朝ごはんはとても大切
「納豆ご飯+みそ汁」のようなシンプルなものでOKなので、必ず食べましょう。

朝に少しでも糖質と塩分をとると、血糖値や血圧が安定しやすくなり、エネルギー切れや低血圧によるだるさを防げます。またタンパク質は自律神経を支えるホルモンの材料に。無理のない範囲で、しっかり食べましょう。

ミネラル(ナトリウム・マグネシウム)で回復力アップ

汗をかくとナトリウム(塩分)やマグネシウムなどのミネラルが体外に流れてしまいます。
これらが不足すると、倦怠感や足のつり、イライラの原因に。
ナトリウムは汁物や梅干しから、マグネシウムは海藻やにがりから摂取できます。
私はお米を炊くときや味噌汁ににがりを垂らし、マグネシウム補給を意識しています。無理なくできる方法で、コツコツ摂取しましょう。

タンパク質+クエン酸で疲れを溜めない体に

ホルモンの材料であるタンパク質は、筋肉の材料となり回復力を高めてくれます。肉、魚、卵、豆製品を手のひら1枚にたっぷり乗るくらい、毎食食べましょう。
さらに梅干しや酢などに含まれる「クエン酸」は、暑さによる疲労からの回復にテキメンです。 「卵焼き+梅干し入りおにぎり」のような簡単な組み合わせでも効果的ですよ。

まとめ

「なんとなく疲れやすい」「体が重だるい」と感じたら、それは、がんばってきた体からの小さなサインかもしれません。
自律神経を整えて、栄養をちょっと見直してみるだけでも、夏バテの感じ方は変わってきます。
無理せず、自分にやさしく。できることから取り入れて、この夏を少しでも心地よく過ごせますように。

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この記事の監修者
宮前 千咲季/管理栄養士・分子栄養学カウンセラー
宮前 千咲季/管理栄養士・分子栄養学カウンセラー
保育園栄養士を経て、特定保健指導業務に従事。1000人以上の方の指導を行う。
担当した参加者の減量率は、参加者全体の平均を大きく上回る。

現在はダイエットサポートやコラムの作成に加え
「食事でブレない心をつくる」をモットーに体質改善サポートを実施中。

https://www.instagram.com/chii_prn/
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