(日本頭痛学会 専門医・指導医)
いつも頭痛ーるをご覧頂き、ありがとうございます。今回は頭痛持ちの方がどんな風に頭痛ーるアプリを活用すればいいのか?
脳神経外科 木築裕彦先生に頭痛ーるアプリを使いこなすコツをお話しして頂きました。
頭痛持ちの皆さんは、疲れがたまっていたり、睡眠不足であったりといった、色々な条件があると、「調子が悪く」なって、その結果、頭痛が起こりやすくなったり、起こる頭痛がいつもより辛かったりすることを感じておられると思います。
調子が悪くなって、頭痛が起こりやすくなったり辛くなったりすることを、「慢性化」と言いますが、上に述べた以外にも、様々なものが原因になって、頭痛の「慢性化」が起こることが知られています。
「慢性化」の原因には、上にも述べた疲労や睡眠不足の他にも、頓服のお薬の飲みすぎであったり、就寝時刻や起床時刻がまちまちであったり、運動不足であったりと言った、御自身の努力で避けられる条件のものと、女性の月経であったり、天候の変化であったりと言った、自分の力では対処できないものがあります。
「慢性化」に陥らないためには、
など、生活の習慣を見直してみることがおすすめです。
しかし、女性の月経や、天候の変化などの、「自分の力では対処できない原因」については、何かに助けてもらうことが必要です。
月経には痛み止めのお薬を使いますが、痛み止めのお薬の中には、飲みすぎると頭痛を慢性化させる傾向のあるものと、慢性化させにくいものがありますから、担当の先生とよく相談して処方してもらうのが良いでしょう。
天候の変化に関しても、ある種の漢方薬を「あー、なんだか頭痛が起こりそうだなあ。」と感じているタイミングで飲むと、頭痛が起こらないで済むこともあります。
その漢方薬を飲むタイミングのヒントに、頭痛―るはとても役立つものです。
また、いつもいつもきっちりと生活改善を続けるというのも大変ですが、頭痛―るを上手に利用できる様になると、「今から天候が変わりますよ」と頭痛―るが教えてくれたタイミングで、いつもより少しだけ生活改善を頑張ってみる、という意識を持てるようになる患者さんも多くおられます。
それだけのことで、頭痛―るを利用する前と比較して、頭痛が起こる回数が激減して、毎日の生活を楽にすることができる人がたくさんおられます。
頭痛―るに上手に助けてもらって、頭痛があっても有意義で快適な日常生活を送られることをお祈りしています。