5月17日現在では沖縄地方、奄美地方で梅雨入りを迎えましたが、まだ梅雨入りしていない近畿地方や関東甲信地方などの地域ではどのようになりそうか解説していきたいと思います。
梅雨(つゆ)とは、晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる気象現象で、また、その期間をさします。
晩春~夏ごろには、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧の間に梅雨前線ができます。この梅雨前線の生成には、ヒマラヤ山脈による偏西風の蛇行やオホーツク海高気圧が関係しています。
沖縄 5月4日頃
奄美 5月11日頃
沖縄地方では5月4日頃に平年より6日早く、昨年より1日早い梅雨入りとなり、奄美地方では5月11日頃に平年より1日早く、昨年より6日遅い梅雨入りとなりました。
昨年は5月中旬頃に九州や中国、四国で統計史上最も早い、または史上2番目に早い梅雨入りを迎えるなど記録的に早い梅雨入りとなりました。近畿地方や東海地方でも統計史上1~2番目に早い梅雨入りを発表していましたが、秋頃に行う梅雨入り時期の再検討によって6月に変更され、近畿地方から東北にかけては平年よりやや遅い梅雨入りとなりました。
平年では5月中旬頃に沖縄や奄美で、5月末頃に九州南部で、沖縄から1ヶ月遅れの6月上旬以降に順次本州の残りの地域でも梅雨入りを迎えていきます。
北海道では、「蝦夷梅雨」という言葉があり、梅雨を思わせるような曇りや雨の降る時期もありますが、梅雨前線が北海道付近まで北上する事はほとんどなく、梅雨の現象がはっきりしないため、北海道では梅雨がないとされています。
地方 | 2021年 | 平年 |
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沖縄 | 5月5日頃 | 5月10日頃 | 奄美 | 5月5日頃 | 5月12日頃 | 九州南部 | 5月11日頃 | 5月30日頃 | 九州北部 | 5月11日頃 | 6月4日頃 | 四国 | 5月12日頃 | 6月5日頃 | 中国 | 5月12日頃 | 6月6日頃 | 近畿 | 6月12日頃 | 6月6日頃 | 東海 | 6月13日頃 | 6月6日頃 | 関東甲信越 | 6月14日頃 | 6月7日頃 | 北陸 | 6月13日頃 | 6月11日頃 | 東北南部 | 6月19日頃 | 6月12日頃 | 東北北部 | 6月19日頃 | 6月15日頃 |
梅雨入りをまだ迎えていない、九州地方や中国地方、四国地方、近畿地方、東海地方、関東甲信地方、北陸地方、東北南部地方、東北北部地方の梅雨入りはどうなるのかを解説していきたいと思います。
5月上旬に沖縄地方や奄美地方で梅雨入りを迎え、中旬にかけては本州でも梅雨を思わせるような曇りや雨の日がありましたが、前線は南海上に南下して晴れる日もありました。
この5月下旬にかけては前線が北上する事はありますが北上は一時的で、南海上に南下する事もあるため、九州南部や四国を除いて5月中の梅雨入りはない予想です。
6月に入ると太平洋高気圧の北への張り出しやすくなるため、梅雨前線も北上しやすくなるため、その他の地域の梅雨入りは平年並みの所もありますが、平年より早い所が多くなるでしょう。
梅雨期間中は梅雨前線の活動が活発となり、東西日本を中心に大雨となり、平年より降水量が多くなる恐れがあります。また、気温も高い日が多くなる予想で蒸し暑い日が多くなりそうです。
地方 | 2022年予想 | 平年 | 九州南部 | 5月25日~5月30日頃 | 5月30日頃 | 九州北部 | 6月1日~6月6日頃 | 6月4日頃 | 四国 | 5月30日~6月3日頃 | 6月5日頃 | 中国 | 6月1日~6月6日頃 | 6月6日頃 | 近畿 | 6月1日~6月6日頃 | 6月6日頃 | 東海 | 6月1日~6月6日頃 | 6月6日頃 | 関東甲信越 | 6月3日~6月8日頃 | 6月7日頃 | 北陸 | 6月7日~6月12日頃 | 6月11日頃 | 東北南部 | 6月7日~6月12日頃 | 6月12日頃 | 東北北部 | 6月12日~6月17日頃 | 6月15日頃 |
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各地の梅雨入りは、平年より早い所が多くなる予想ですが、今後高気圧の張り出しや梅雨前線の北上によっては時期が変わる可能性もあるでしょう。
2022年は各地で平年より早い梅雨入りになる予想ですが、梅雨明けの時期についての傾向を解説していきたいと思います。
平年の梅雨明けは、太平洋高気圧の勢力が増すと、梅雨前線も北上していき、平年では沖縄や奄美で6月下旬ごろに、本州では7月中旬~下旬ごろに梅雨明けを迎えて、梅雨前線は消滅して本格的な夏へと季節は移っていきます。
2022年の梅雨明けは太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強い予想で前線の北上がやや早まる傾向にあり、平年並みの所もありますが平年より早い梅雨明けになる所が多くなりそうです。
地方 | 2022年予想 | 平年 |
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沖縄 | 6月中旬 | 6月21日頃 | 奄美 | 6月下旬 | 6月29日頃 | 九州南部 | 7月上旬 | 7月15日頃 | 九州北部 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 四国 | 7月上旬 | 7月17日頃 | 中国 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 近畿 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 東海 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 関東甲信越 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 北陸 | 7月中旬 | 7月23日頃 | 東北南部 | 7月中旬 | 7月24日頃 | 東北北部 | 7月中旬 | 7月28日頃 |
5月17日現在で沖縄や奄美で平年より早い梅雨入りを迎えていますが、まだ梅雨入りを迎えていない地域でも平年より早い梅雨入りとなりそうです。
梅雨時期は梅雨前線の活動が活発なため、大雨に注意が必要になるとともに気温は高い日が多く蒸し暑く不快な日が多いでしょう。
梅雨明けは各地で平年並みの所もありますが平年より早い梅雨明けになりそうです。
梅雨入り、梅雨明けの傾向について解説していきましたが、現時点での予想となっており、今後の予想で変わる可能性がありますので、常に最新の気象情報を利用して梅雨を乗り切ってください。
梅雨期間中は日差しが少なく、雨の日が多くなるので体調不良を起こす事が多くなります。また、梅雨前線上の低気圧が通過する際には、気圧が大きく低下するので頭痛などの体調不良を起こす事があります。
天気で体調を崩しやすい方は、天気や気圧の変化が一目で分かり、低気圧が接近し気圧が大きく低下する前にプッシュ通知でお知らせをしてくれる頭痛ーるをご活用ください。
「頭痛ーる」とは?
また頭痛ーるコラムでは低気圧、気圧の変化による頭痛、体調不良の予防・対処法もご紹介しています。