みなさん、夜眠れていますか?睡眠の質はいいですか?
頭痛の原因の1つとして、「睡眠負債」があります。
人は脳を休息させて脳の疲労を回復させ、修復させるために一定の睡眠時間を必要としています。必要とされる睡眠時間には個人差がありますが、必要とされる睡眠時間より実際の睡眠時間が短いと、不足する時間分が蓄積していきます。この睡眠不足を睡眠負債といいます。
睡眠負債が増えると疲労感や日中の活動の低下、脳や体にさまざまな機能劣化などがみられるようになり、さまざまな病気の要因となります。具体的には、頭痛、肥満、糖尿病、高血圧、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、感染症などのリスクが高まると考えられています。
このため、睡眠不足にならない睡眠時間を確保できるように日々の生活をコントロールすることが大切になります。
今回頭痛ーる編集部では、NTT PARAVITAさまと共同で「睡眠改善によって頭痛は緩和されるのか」の実証実験を行いました。
実証実験の概要は以下の通りです。
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■実施期間
2023/12/15~2024/2/29
■参加者
頭痛と睡眠不足に悩む頭痛ーる運営会社社員11人
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検証方法は、まず参加者は期間中Fitbitを装着し、睡眠時間と頭痛の記録を頭痛ーるで記録します。
また、NTTPARAVITAの睡眠センサーの利用と「ねむりの応援団」サービスを利用し、睡眠改善活動を実施します。
最後に、実証実験前後で頭痛の発生頻度が下がったのかを確認します。
NTTPARAVITAさまが企業向けに行う睡眠改善プログラムです。睡眠センサーをベットの下に敷いて、睡眠時間と睡眠の質を計測します。その人の睡眠状態に合った専門家のアドバイスを受けられるサービスです。詳しくはこちらhttps://nemuri-supporters.nttparavita.com/
専門家のアドバイスは、睡眠状態だけでなく個人の嗜好や体調に合わせたとっても有益なものでした!ほんの少しだけご紹介します。
◆シャワーですませる日は首や仙骨を重点的に温める
◆肩甲骨まわりを動かして(広げる)横隔膜を動かすと、副交感神経が優位になってリラックスして眠れる。深部体温を下げると眠くなるので、寝る少し前にやるのがおすすめ
◆空腹状態に覚醒物質(オレキシン)が出て睡眠の質を下げる。空腹状態で寝るのはよくない。
専門家のオンラインアドバイス前後20日の頭痛ーるの痛み記録数と痛みレベル点数化(※1)して比較をすると、オンラインアドバイス後は頭痛発生の頻度、痛みレベル共に減少傾向となりました。
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※1 点数の付け方
レベル1(頭痛はない):0点
レベル2:1点
レベル3:2点
レベル4:3点
1⽇に複数回頭痛が発⽣している場合は、合計点で計算
e.g.)12/1の14時に頭痛2、20時に頭痛3→12/1頭痛点数5
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また、頭痛発生状況と前日の睡眠時間も調査しました。
すると「頭痛が発生した日の前日の睡眠時間のほうが、頭痛が発生していない日より長い傾向にある」という結果でした。
睡眠時間が短い方が頭痛が発生しやすいイメージがあると思いますが、実は寝すぎでも頭痛は起きやすいのです。
1日の睡眠時間と1か月間の頭痛の頻度をみたとき,睡眠時間が8時間を超える例が、睡眠時間が6~8時間の例に比べ、頭痛あるいは重度の頭痛を発症する日数が多かったという研究結果があります。
また、今回の実証実験とは別にFitbitで睡眠記録を連携している頭痛ーるユーザーの痛み記録と睡眠時間を調査したところ、睡眠時間が9時間以上の場合、9時間以下に比べ、頭痛が起こる頻度が高くなっていたことが確認できました。
最適な睡眠時間には個人差がありますが、頭痛が起こった日の睡眠時間がどうであったかを確認することをおすすめします。