「頭痛が起きたら、薬を飲む。」
当たり前のことかもしれませんが、頭痛が頻繁に起きて、薬を飲み続けていると、頭痛を慢性化させてしまう可能性があります。
例えば、「今日は痛くなりそう」といって、症状が出ていないのに心配になって薬を飲んでしまう方は、薬を多く飲みすぎて、かえって頭痛が起きてしまう「薬物乱用頭痛」に注意しなければなりません。
ただ、痛みを我慢しているよりは、痛みを感じたらすぐに飲む方が良いと思います。
気圧も下がってきたし、肩もこってきたな、何か体が変だな、と思ったタイミングで飲むとよいでしょう。
片頭痛の方だと、肩が急に重くなるとか、あくびが出るとか前兆が起こるのでそのタイミングで薬を飲むと、頭痛の大きい噴火を小さい噴火で抑えられます。
緊張型頭痛の方は、頭痛薬を飲むよりも、身体を動かすほうが良いです。
座ってずっと同じ姿勢で仕事をしていることで痛くなってくるので、5分でも10分でもいいので身体を動かしましょう。
温めることもおすすめです。薬に頼り過ぎず、頭痛を未然に防ぐということも重要です。
薬に頼り過ぎると、脳の痛みの感受性が変化し、少しの刺激でも痛みを感じやすくなるため、さらに薬の量が増えるという悪循環におちいります。
最近では、ラムネのように薬をたくさん飲んでしまう、「薬物乱用頭痛」が大変問題になっています。
特に、月10日以上飲み続けている状態が3ヶ月以上続いている方は要注意です。
痛くなるのが怖いからといって、頭が痛くなる前に飲むと、薬の飲みすぎに繋がってしまいます。
このような場合、専門医を受診し、原因となっているお薬を止めることが大切です。
市販薬から処方薬に切り替え、使用頻度を守ったうえで、できるだけ薬に頼らない生活へ改善する工夫も必要となるでしょう。
そのためにも自分の頭痛の起こりやすいパターンなどを記録しておくことが大事です。
頭痛がするからといって、薬に頼ることに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、漢方薬がオススメです。こちらの記事を参考にぜひ一度、漢方薬をお試しになってみてはいかがでしょう。
舟久保 恵美