片頭痛の特徴と対処方法


片頭痛とはこめかみ部分の動脈や脳の血管が広がり、その周辺の神経が刺激されて起こる頭痛です。
主に頭の片側にズキンズキンと脈打つように痛むのが特徴ですが、両側に痛みを感じる方も少なくありません。
片頭痛に特有の前兆を伴う方もいます。前兆は頭痛の起こる前の症状で、キラキラした光、ギザギザの光など「閃起暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる症状が視野の中にあらわれる事があります。その他の前兆として、空腹感、あくび、イライラなどの症状、半身の脱力感やしびれや言語障害など個人の特徴によって様々です。
前兆は長くなく、ほとんどの方は60分以内に終わり、その後に痛みを伴います。

【原因】

・季節の変わり目なども含めて温度変化
急に暖かくなる季節の変わり目、お風呂で温まっている時等は体温調節のために血管が拡張し、頭痛が引き起こされることがあります。(片頭痛は冷すことが効果的。)

・女性ホルモンとの関係
主に片頭痛は女性20代~40代に多く見られ、生理中の前後に片頭痛で悩まされる女性が少なくありません。

・ストレスから解放された時の緊張緩和
ストレスを受けている状態は、血管も緊張して縮んでいる状態になりますが、緊張から解放された時は、急に血管が拡張することによって片頭痛が起こるとされています。

【症状】

・頭痛の持続時間は4~72時間と個人差がある。
・こめかみから目の辺りで脈打つようなズキンズキンとした断続的な痛みで時より強まる。
・普段より光や音に敏感となり、吐き気を伴うこともある。
・頭の片側に起こるだけでなく、両側・後頭部が痛くなる場合もあります。
・頻度は週に1回~月に数回程度、女性20代~40代に多い。
・前兆として、「閃起暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる視野の中にキラキラした光、ギザギザの光などがあらわれる人もいる、その後まもなく頭痛が始まる。
・他の前兆としてあくび、めまい、イライラしたり情緒不安定な時に起こりやすい。
・体を動かすとさらに痛みが激しくなり、仕事や家事等の日常生活に支障をきたすおそれがあるため暗く静かな場所へ移動して、患部を冷やしましょう。

【対処法】

・片頭痛の前兆がある方は、前兆が起きた時には薬の準備をしましょう
(頭痛が起きる前に飲んでも、数時間後に飲んでも効果はありませんので頭痛が起きた直後に服用するようにしましょう。)
・普段から市販薬を携行しておきましょう。
・片頭痛は患部を冷やして下さい。温めたり、揉んだりすると逆効果となります。音や光に敏感なため、にぎやかな場所は避けて、暗い静かな場所で休むようにしましょう。
・痛い時はお風呂で長時間身体を温めるのは避けましょう。
・コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは血管収縮作用があるため、頭痛を抑える効果があるといわれています。但し、飲み過ぎには注意しましょう。
・痛みが収まらない場合は、我慢せずに早目に専門医での診療を受けましょう。

※薬剤誘発性頭痛・・・頭痛の痛みを抑えようとするばかり、 飲み続けていると慢性的な痛みと感じてしまう場合があります、治療が困難となりますので、治療薬(トリプタン系薬剤・鎮痛薬など)の飲み過ぎには注意しましょう。
トリプタン系薬剤の使用量としては1ヶ月に10日以内が目安です。

【予防法】

・寝不足や寝過ぎ、極端な空腹状態を避けましょう
・食事から改善
マグネシウム・・・玄米・納豆・ヒジキ等に多く含まれ、血管の痙攣等を防ぐ効果
ビタミンB2・・・牛・豚のレバー・卵黄等に含まれ、血流を良くする働きがあります
・頭痛予防のためのストレッチや体操も効果的ですが、頭痛中は行わないように注意。
・自分の頭痛に対しての痛みが出る特徴を知るために、頭痛ーるで記録をつけておきましょう。


【参考サイト・文献】
■きょうの健康『3つの頭痛 最善の対策「片頭痛」』NHK健康ホームページ(2017年8月現在)
■きょうの健康『慢性頭痛 最善の対処「片頭痛」』NHK健康ホームページ(2016年11月現在)
■第42回 日本頭痛学会総会 市民公開講座 講演記録
■日本神経学会・日本頭痛学会 監修 『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』
■日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳 (2014)『国際頭痛分類第3版beta版』
■日本頭痛学会HP

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