雨が降ると頭痛がする、気圧の変化によって体調がすぐれないなど、その日の気候・気圧・気温によって身体の変化が発生するものが「気象病」です。予防改善や対処法は多種多様ですが、自律神経のバランスを整えるという方法があります。
気象病の要因は様々で、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」の状態がほとんどです。この不定愁訴というものは、本人にしか分からない痛みや辛さが生じます。
人が直接手に触れて改善することができない箇所を、植物療法であるエッセンシャルオイルを用いて対処してみましょう。
気象病と自律神経の関係については、ぜひこちらの記事もご参照ください。
エッセンシャルオイルは、一般的には「精油」と呼ばれます。
植物の花、茎、葉、果皮、樹皮、種子など植物から抽出する天然の液体を指し、純度100%の天然素材のみで作られます。
精油に対し、アロマオイルは、植物性の天然香料や人工香料をアルコールや植物油などで希釈したオイルのことを指します。
主に香りを楽しむことを目的としており、あくまでも人工香料であるため、エッセンシャルオイル(精油)のようにに肌に直接使用することができないことはもちろん、エッセンシャルオイルが持つ効能はほとんどありません。
このエッセンシャルオイルは香りよりも効果効能を重視します。湿布薬としても使用されている成分が入っており、香りも湿布薬とほぼ同じです。
アスリートのためのスポーツアロマテラピーでも活用されているもので、シーズンオフ中のボディケアとして使用されています。ウインターグリーンは香りを拡散させるよりも、ホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜてマッサージを行うと、即効性があると言われています。
ジュニパーは「胃健作用」という、胃腸の弱さを調整してくれると言われており、交感神経と副交感神経の拮抗が激しくなるとストレスが溜まり、胃腸が弱くなりやすくなります。腰痛は胃腸の弱さから生じることもあるので、該当する方はジュニパーを入れたお湯で足浴をすると良いでしょう。
※ハーブティーやアロマテラピーは「代替療法」となります。通院中の方や基礎疾患がある方はかかりつけの医師とご相談の上、使用の有無の判断をお願いします。
※今回ご紹介をさせていただいた種類のものは妊娠中の方や小さなお子様と一緒の使用は控えるようにしてください。
気象病予防にエッセンシャルオイルを取り入れてみませんか?
頭痛や体調不良を改善する方法は様々ですが、頭痛がしたり、体調に不安を抱えたまま体を動かすことも難しいことです。なのでまずは毎日の天候や気圧の変化を確認して自身の体調管理を自分でコントロールすることも大切になってきます。
代替療法は加療ではありませんが、日々続けることによって気象病の根本的な要因に対して何かしらの改善や予防ができる可能性は十分にあります。
その他にもアロマオイルやハーブティーを用いた植物療法もご紹介していますので、ぜひご参考になさってください。
※このコラムはこちらを一部抜粋して掲載しています。