気象病予防にアロマテラピー・ハーブティーを取り入れて自律神経を整えよう
雨が降ると頭痛がする、気圧の変化によって体調がすぐれないなど、その日の気候・気圧・気温によって身体の変化が発生するものが「気象病」です。予防改善や対処法は多種多様ですが、自律神経のバランスを整えるという方法があります。
気象病の要因は様々で、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」の状態がほとんどです。この不定愁訴というものは、本人にしか分からない痛みや辛さが生じます。
人が直接手に触れて改善することができない箇所を、植物療法であるアロマテラピーとハーブティーで対処する東洋の五行学説の視点で見てみましょう。
・気象病と自律神経の関係性
・五行学説とは
・気象病予防:頭痛・倦怠感・心の乱れを予防改善できるアロマ
・ラベンダー
・オレンジ
・グレープフルーツ
・イランイラン
・気象病予防:頭痛・倦怠感・こころの乱れを予防改善できるハーブティー
・リンデンフラワー
・エルダーフラワー
・セントジョーンズワート
・気象病予防:腰痛を予防改善できるエッセンシャルオイル
・ウインターグリーン
・ジュニパー
・最後に
気象病と自律神経の関係性
自律神経とは、意思とは無関係に反射的・自動的に働くと言われており、交感神経と副交感神経の2つが双方に分布され(二重支配)、プラスとマイナスの関係となって相反して作用しています(拮抗作用/きっこうさよう)
- 交感神経・・・エネルギーを外への活動に向けて発散させる場合に働く
- 副交感神経・・・休養してエネルギーを充電する場合に働く
通常であれば、上記のように体の内部の状況の変化を自動的に調節する役割を担いますが、後天的な要因によってバランスが崩れる状態になることがあります。要因は様々ですが、現代ではこの気象病が要因の可能性が高い人が多いとされています。
五行学説とは
五行学説とは、物事の事象に対し、すべて「気」の働きによってできていると考えられているもので、5つの「気」が相互に影響し合い、影響を与えられながら存在しています。
この5つの性質を自然界に存在する身近な物質になぞられて表現したものが、「木・火・土・金・水」です。この5つの気は人間の身体にも流れ、その状態や力関係が心身の状態健康状態を左右する大きな要素となっています。
気象病の場合、※1「水→木」に流すと良いとされていますが、木に水をあげすぎると根腐れしてしまうのと同じで、五行の中のどれかを良くすればいいということではなく、そして流すことだけではなく、塞きとめること、塞き止められることもした上で初めて体内の循環性が生じます。
※水=「血の巡り」 木=「植物の力(アロマ・ハーブ)」という意味になります。
この五行学説を活用し、自律神経のアンバランスが元で気象病となりやすい「頭痛・肩こり・こころの乱れ・倦怠感・腰痛」への予防改善のアプローチができ且つ気の流れを循環させることができるハーブティーとエッセンシャルオイルを何種類か出してみました。
気象病予防:頭痛・倦怠感・心の乱れを予防改善できるアロマ
頭痛の予防改善におすすめなのがアロマはラベンダー、オレンジ、グレープフルーツ、イランイランになります。
ラベンダー
リラックス効果が高い精油。ストレスの軽減に効果的です。
オレンジ
鬱な気分や緊張を和らげ、心の疲れを癒してくれます。
グレープフルーツ
気分転換やリフレッシュに効果的です。
イランイラン
甘くエキゾチックな香りでゆったりと癒してくれます。
AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)の研究調査でも、頭痛発作回数が減少したという結果があります。
※片頭痛の場合は匂い過敏という症状があり、ちょっとした香りでも頭痛を誘発する恐れもあります。痛みの起こりそうなときや頭痛が起こっているときには、避けるほうがよいでしょう。
上記の香り以外でもご自身がリラックスできる心地よい香りで頭痛の緩和を目指しましょう。
気象病予防:頭痛・倦怠感・こころの乱れを予防改善できるハーブティー
リンデンフラワー
高ぶった気持ちを落ち着かせる効果と、ストレスから生じる頭痛の予防にも良いと言われています。
エルダーフラワー
「万能ハーブ」として知られていますが、発汗によって体内の毒素を排出する効果があるとされています。気温の低下によって生じる冷えからくる肩こりに効果があります。
セントジョーンズワート
ヨーロッパでは昔からメンタル面を安定させる効果があるとされ、医薬品とともにメディカルハーブとして取り入れられています。中医学(漢方)で気象病に良いとされる「柴胡(サイコ )」に似通っており、心の乱れが生じた時の鎮静効果があります。
気象病予防:腰痛を予防改善できるエッセンシャルオイル
ウインターグリーン
このエッセンシャルオイルは香りよりも効果効能を重視します。湿布薬としても使用されている成分が入っており、香りも湿布薬とほぼ同じです。
アスリートのためのスポーツアロマテラピーでも活用されているもので、シーズンオフ中のボディケアとして使用されています。ウインターグリーンは香りを拡散させるよりも、ホホバオイルなどのキャリアオイルに混ぜてマッサージを行うと、即効性があると言われています。
ジュニパー
ジュニパーは「胃健作用」という、胃腸の弱さを調整してくれると言われており、交感神経と副交感神経の拮抗が激しくなるとストレスが溜まり、胃腸が弱くなりやすくなります。腰痛は胃腸の弱さから生じることもあるので、該当する方はジュニパーを入れたお湯で足浴をすると良いでしょう。
※ハーブティーやアロマテラピーは「代替療法」となります。通院中の方や基礎疾患がある方はかかりつけの医師とご相談の上、使用の有無の判断をお願いします。
※今回ご紹介をさせていただいた種類のものは妊娠中の方や小さなお子様と一緒の使用は控えるようにしてください。
最後に
気象病予防にアロマテラピー・ハーブティーを取り入れてみませんか?
頭痛や体調不良を改善する方法は様々ですが、頭痛がしたり、体調に不安を抱えたまま体を動かすことも難しいことです。なのでまずは毎日の天候や気圧の変化を確認して自身の体調管理を自分でコントロールすることも大切になってきます。
代替療法は加療ではありませんが、日々続けることによって気象病の根本的な要因に対して何かしらの改善や予防ができる可能性は十分にあります。