気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。
「春バテ」は春に現れる体の不調で、だるさ・気分の落ち込み・疲労感・イライラ・倦怠感などがあります。この春バテの症状を引き起こす原因は
・寒暖差や気圧変化
・生活の変化によるストレス
・ホルモンバランスの乱れ
で、これらにより自律神経が乱れることで症状が現れやすくなります。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、寒暖差や気圧変化、ストレスを受けると交感神経が優位となり、さまざまな不調が起こりやすくなります。
①気温変化の確認と対応
気温の予報を確認して、外出する場合は気温に合わせて脱いだり着たりしやすい服装を選び、体への影響を小さくするようにしましょう。屋内であればエアコンなどを利用して室内の温度をできるだけ一定に保つようにしましょう。
②自律神経を整える
交感神経の働きを抑え、副交感神経が優位になるように自律神経を整えることでストレスをコントロールすることが春バテの改善につながります。
具体的には、
・十分な睡眠
・入浴
・音楽
・腹式呼吸
・食生活
・運動
詳細はこちらでご紹介しています。
花粉が飛散している時期に顔にかゆみが出たり、肌が荒れるなどの症状が出る場合は花粉皮膚炎の可能性があります。
バリア機能が低下した皮膚に花粉が付着すると、炎症を起こし、かゆみや湿疹、乾燥、ヒリヒリした痛みなどの症状が現れ、顔や首、うなじなどの露出した部分に多くみられます。
健康な肌は皮膚の一番外側にある角質層によって外部刺激から守られていますが、乾燥によって肌のバリア機能が低下していると、皮膚の角質層がめくれてしまい、その隙間から花粉が侵入してアレルギー反応を引き起こします。
①肌のバリア機能を高める
花粉皮膚炎を防ぐには肌のバリア機能を高めることが重要です。肌の保湿や室内の湿度を下げないようにしましょう。また、目をこすったり、かゆみのある部分を搔きむしると肌のバリア機能が低下して花粉皮膚炎になりやすくなるため注意が必要です。
②花粉が肌に触れないようにする
外出時にメガネやマスクをしたり、花粉をブロックする化粧品などを使用して花粉を直接肌に触れないようにすることも大切です。寒い日はマフラーなどで首元を覆うと花粉が直接触れることを防ぐことができます。
③花粉を洗い流す
帰宅したら、すぐに洗顔をしたりシャワーを浴びて花粉を洗い流すことで花粉の接触時間を短くすることも予防につながります。熱いお湯の入浴は肌を乾燥させ肌のバリア機能の低下につながるため、ぬるめのお湯にするのが良いでしょう。
肌の乾燥対策はこちらでご紹介しています。
3月に起こりやすい症状と予防法を理解して、体調管理を行うようにしてください。
【参考文献】
日本成人病予防協会 健康管理コラム つらい目や顔のかゆみ、花粉症皮膚炎かも