
担当した参加者の減量率は、参加者全体の平均を大きく上回る。
現在はダイエットサポートやコラムの作成に加え
「食事でブレない心をつくる」をモットーに体質改善サポートを実施中。
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新年度が始まった4月。「よし、頑張るぞ!」とアクセル全開で走り出したものの、5月に入ると「なんだかやる気が出ない」「疲れが抜けない」「気分が落ち込む」と感じることはありませんか?
それは、いわゆる「5月病」の状態かもしれません。
5月病は、新しい環境で無理をした心と体が限界を迎え、エネルギー不足になることで起こる不調の総称です。
これを車に例えるなら、「アクセル(交感神経)を踏みっぱなしで走り続け、エンジンがオーバーヒートしている状態」。さらに、いざ休もうと思ってもブレーキ(副交感神経)がうまく働かず、「疲れているのに寝つけない」「何もしていないのにだるい」という悪循環に…。
では、このアクセルとブレーキのバランスを整え、5月病のモヤモヤをスッキリさせるにはどうしたらいいのか?
食事面からは、「エネルギーを補給し、ストレスで消耗した栄養素をしっかり補うこと」です!
今回は、20代前半のころ毎年5月病になっていた管理栄養士の私が「今すぐ摂るべき栄養3選」をご紹介します。5月になってからでは遅いので、今すぐ摂り始めてくださいね!
5月病の大きな原因のひとつは「エネルギー不足」。体のエンジン(ミトコンドリア)でエネルギーを作るには、ガソリンとなる栄養素が必要です。
中でも重要なのがビタミンB群。これが不足すると、「ガソリンがあるのにエンジンがうまく回らない」状態になり、だるさや集中力低下につながります。
✅疲れやすい
✅やる気が出ない
✅頭がぼんやりする
・ ビタミンB1(糖をエネルギーに変える)→ 豚肉、玄米、大豆
・ ビタミンB6(神経伝達物質の合成を助ける)→ 鶏肉、マグロ、バナナ
・ ビタミンB12(神経の修復に関与)→ レバー、卵、乳製品
様々な種類のタンパク質を摂ることが、ビタミンB群の摂取にもつながります。
タンパク質は幸せホルモン「セロトニン」の合成にもつながり、メンタルの安定にも繋がります。意識的にとりましょう。
5月病のもう一つの原因は「ストレスによる栄養消耗」。
ストレスを感じると、副腎(ふくじん)という小さな臓器が「コルチゾール」というストレス対応ホルモンを分泌します。このホルモンを作るために、副腎で大量のビタミンCが消費されるのです。
つまりストレスが続くと、副腎がお疲れモードに。血圧や血糖値を上手く調整することができなくなり、元気がなくなったり、メンタルの不調が出てきます。
✅朝スッキリ起きられない
✅無気力になる
✅イライラしやすい、落ち込みやすい
・キウイ、いちご、柑橘類などの果物
・ブロッコリー、パプリカなどの野菜
ストレス過多な方は、サプリメントの活用も良いかもしれません。意識的に摂りましょう。
月病を引き起こすもう一つのカギが、「自律神経の乱れ」です。
アクセル(交感神経)がずっとONのままだと、心も体も休まりません。そこで必要なのが、ブレーキ役の「マグネシウム」。
マグネシウムは「抗ストレスミネラル」とも呼ばれ、神経の興奮を抑えたり、筋肉の緊張を和らげたりする働きがあります。
✅ 眠りが浅くなる
✅ イライラしやすくなる
✅ こむら返り(足がつる)
・ナッツ類(アーモンド・カシューナッツ)
・青魚(サバ・イワシ)
・にがり
・海藻(わかめ・ひじき)
私はにがりをご飯を炊くときや汁物に垂らしています。とても手軽にできるのでおすすめですよ。
・ビタミンB群 → エネルギー補給でやる気UP
・ビタミンC → ストレスで消耗した栄養を補給
・マグネシウム → リラックスして自律神経を整える
「なんとなく調子が悪い…」というときは、まず食事を見直してみましょう!
適切な栄養を摂ることで、心も体もスムーズに動き出し、5月病を乗り越える手助けになりますよ。