気象病の基礎知識

寒暖差による体調不良に要注意! ~寒暖差指数について~

いつも『頭痛ーる』をご利用いただき、ありがとうございます!
『頭痛ーる』をご利用いただいている皆さまは、気圧の変化が大きいと体調不良が起こりやすくなることはすでにご存知かと思いますが、実は気圧の変化だけでなく、気温の変化、つまり「寒暖差」によっても体調不良が起こりやすくなることは、ご存知でしたでしょうか?

そこで今回は「寒暖差」による体調不良と、『頭痛ーる』オリジナルの健康天気指数である「寒暖差指数」についてのご説明をしていきたいと思います。

目次


寒暖差による体調不良

前日との気温差に注意

特に10月は寒暖差に要注意

「寒暖差指数」を日々の体調管理の参考に

寒暖差による体調不良

「寒暖差」が大きくなると、体温を調整している自律神経が過剰に働いてしまうため、全身倦怠感、冷え症、頭痛、首こり・肩こり、胃腸障害、イライラ、不安、アレルギー(鼻炎症状)などの様々な症状が出てしまうことがあります。「気象病」の1つで、「寒暖差疲労」とも言われています。

前日との気温差に注意

体調不良を引き起こす原因ともなる「寒暖差」ですが、一口に「寒暖差」と言っても様々な気温変化の仕方が存在します。
具体的にはどのような気温の変化が起こった時に注意が必要なのでしょうか?

『頭痛ーる』では、皆さまが付けていただいた痛み記録やメモの情報と、実際に起こった気温変化の情報を照らし合わせて分析を行いました。
その結果、「寒暖差」の中でも「前日との気温差」が大きいと体調不良が起こりやすくなることが分かりました。その「前日との気温差」の中でも、特に「前日よりも大きく気温が下がった日」が最も体調不良が起こりやすくなることが判明しています。
前日よりも気温が大きく下がって、寒さを感じるような日は特に体調不良が起こりやすくなりますので、十分にお気を付け下さい。

特に10月は寒暖差に要注意

季節別では、「前日よりも大きく気温が下がった日」は春と秋に多く現れる傾向があります。
図は東京の過去10年間(2013~2022年)で、最高気温が前日よりも7℃低くなった日の平均日数を表しています。

図:最高気温が前日よりも7℃以上低下した日数
(2013~2022年の東京)

縦棒グラフが伸びている山が3月と10月をピークに2つあり、春と秋に寒暖差が大きくなることが分かります。
その中でも注目する所は、10月が最も多くなっている点です。
どちらも季節の変わり目で、寒暖差が大きくなりやすい時期となりますが、春と秋では大きく違う点があります。
それは、春が夏に向かう時期で日々気温が上がっていく季節であるのに対して、秋は冬に向かう時期で日々気温が下がっていく季節であることです。

10月は季節の変わり目で、元々寒暖差が大きいことに加えて、冬に向かう時期となるため、前日よりも大きく気温が下がる機会が増えます。体調管理をシッカリと行ってお過ごしください。

「寒暖差指数」を日々の体調管理の参考に

「寒暖差指数」は、『頭痛ーる』に記録された体調不良の情報と、実際に起こった気温変化の情報を分析して作られた指数です。
その日の注意レベルを5段階の指数と、それに合わせた一言アドバイスを確認することができます。

「寒暖差指数」は『頭痛ーる』オリジナルの健康天気指数の一つで、アプリの「天気予報」で見ることができるようになっております。

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で紹介していますので、ぜひ日々の体調管理の参考にご利用いただければ幸いです。『頭痛ーる』は、より良いサービスを目指し日々改良に取り組んでおります。
「寒暖差指数」では、主に皆さまの記録データをご活用させていただきました。
これからも様々な方法を用いて、皆さまからいただきましたご意見にこたえていきたいと思っております。
引き続き『頭痛ーる』をどうぞよろしくお願いいたします。

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この記事の監修者
田島 正人
田島 正人
気象予報士として「頭痛ーる」や「お天気.com」の運営に従事。
データ分析や気象予報業務などに携わっています。
趣味は野球観戦。
気象予報士だけで結成された劇団「お天気しるべ」の団員としても活動しています。
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