我慢しないで!気圧の変化による「頭痛」世界5カ国調査で見えた“日本人のホンネとギャップ


梅雨、台風接近、異例の猛暑など天候の変化が大きいこれからの時期、体調に影響を感じる方も増えてきました。こうした時期には、頭痛をはじめとしたさまざまな不調が現れやすくなります。

エスエス製薬株式会社の解熱鎮痛薬ブランド『EVE(イブ)』は、気候・気圧の変化で頭痛に悩む人が増加しやすい梅雨のシーズンに合わせ、「頭痛の我慢※に関する5カ国調査」(各国500人、計2500人が対象)を公開しました。
調査から、日本人の意識と行動に大きなギャップがあることや、薬を使わずに我慢する傾向があることが明らかになりました。

今回はその調査結果と、医師のコメントを交えながら、天気が不安定な時期などの気象の変化による頭痛とどう付き合えばいいのかをご紹介します。

気候・気圧の変化が頭痛を引き起こす…7割以上が実感

調査によると、日本では70.8%の人が「気候や気圧の変化によって頭痛が起こることがある」と回答。
季節ごとの不安定な天候が頭痛の引き金になっていると感じている人は少なくありません。
この傾向は日本だけでなく、アメリカ・イギリス・ドイツ・中国でも同様で、5カ国平均で76.7%が同様の回答をしており、世界共通の悩みといえそうです。

「頭痛は我慢すべきじゃない」と思っているのに、77.2%が我慢している日本

「頭痛を我慢することはありますか?」という問いに対し、日本では77.2%が「よくある」「たまにある」と回答。他国と同様、日本でも多くの人が“頭痛を我慢している”実態が見えました。

一方で、「頭痛は我慢すべきではない」と答えた割合は日本が最多の40.2%。つまり、「我慢しないほうがいい」と思っている人が多いのに、実際は我慢しているという“意識と行動のギャップ”が最も大きい国が日本だったのです。

この背景には、「我慢は美徳」とされる文化や、周囲への配慮、自分の不調を後回しにしてしまう環境などが影響していると考えられます。

頭痛薬を服用しない日本、最も早く服用するアメリカ

頭痛が起きたときの対応として、アメリカでは半数以上が30分以内に薬を服用すると回答。
対照的に、日本では「薬を飲まない」人の割合が17.8%と5カ国中で最も多く、「薬に頼らず我慢する傾向」が強く出ています。

服用のタイミングについても、5カ国全体では「中程度の痛み」で薬を飲む人が最多。
一方ドイツでは「強い痛み」でようやく薬を飲む人が多く、“限界まで耐える”姿勢が見られました。

医師のアドバイス「我慢」が引き起こすリスクとは?

この調査結果を受けて、柴田護 医師は次のようにコメントしています。

頭痛の我慢とその影響について

頭痛の原因は様々ですが、時にはくも膜下出血のような生命を脅かす疾患が隠れていることがあります。
我慢することで重症化してしまい、最適な治療機会を逃すこともあります。最悪の場合は、命を落とすことも考えられます。

また、片頭痛の発作などでは、痛みが弱めのうちに痛み止めを使用したほうが、症状は早期に鎮静化します。
頭痛は単なる痛みにとどまらず、集中力低下や仕事の効率低下を引き起こします。普段通りに機能できないわけです。

気分が落ち込んで憂鬱になり、そのことがさらに頭痛を悪化させるという悪循環も生まれます。さらに、職場などでは、周囲の同僚の方にも不安を与えてしまうことも考えられます。
このように、様々な点から頭痛を我慢することは好ましくないといえます。

気圧が変化しやすい時期の頭痛への対処について

頭痛性疾患、特に片頭痛は環境変化やストレスなどの心的変化によって発作が誘発されることが知られています。今回の調査でも、気候・気圧の変化の影響で頭痛が発症すると回答した方は70.8%に上りました。

梅雨時は、気圧低下、温度上昇、湿度上昇などが頭痛発作を誘発したり、悪化させると考えられています。この時期によく見られる気分の落ち込みも頭痛に悪影響を与えます。

天候自体を変えることはできませんが、外出機会の調整、薬の適切な服薬、リラクゼーション、ストレス要因の回避によって改善することは可能です。また、医療機関にかかることをぜひ考えてください。特に片頭痛では治療法の進歩によって、以前は難しかった頭痛予防が可能になっています

「なんとかなる」ではなく、「きちんと向き合う」頭痛ケアを

今回の調査から、頭痛を“我慢して乗り切る”という考えが根強く残っていることが見えてきました。でも、我慢が続くことで生活や仕事に支障をきたしている人も少なくありません。

天気は変えられませんが、体の声に耳を傾けて、無理せず早めに対処することはできます。

頭痛と上手につきあうためにも、まずは日々の体調を頭痛ーるアプリで記録して痛みの傾向を把握してみましょう。自分に合った対処法を知って、必要なら医療のサポートも活用していきましょう。

「頭痛の我慢に関する5カ国調査」概要
・調査実施日:2025年5月12日(月)~2025年5月19日(月)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:18歳~69歳の男女2500人
・調査対象国:日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国
・調査委託先:株式会社ネオマーケティング
※頭痛の我慢:頭痛薬(市販の解熱鎮痛薬・医師の処方薬・漢方薬を含む)をすぐに飲まずに、痛みに耐える時間があること

この記事の監修者
頭痛ーる編集部
頭痛ーる編集部
低気圧頭痛・気象病を予防する方法・対策からお天気と暮らしのこと、頭痛ーるアプリのお知らせ・キャンペーンを発信していきます。

\その頭痛、気圧が関係しているかも?「頭痛ーる」をいますぐダウンロード!/

その頭痛、気圧が関係しているかも?
「頭痛ーる」をいますぐダウンロード!

この記事をシェアする
ページの上部へ