花粉症と食事は関係ある?つらい症状を和らげる3つのポイント


もう少しで3月。今年も憎き「あれ」の時期がやってきましたね、、、そう、花粉症!!既にくしゃみや鼻水、目のかゆみなど、花粉症の症状に悩まされる方もいるのではないでしょうか。

実は花粉症の症状は、体の中の免疫バランスや生活習慣も大きく関係しています。そのため今回は、花粉症が起こる仕組みと、つらい症状を和らげるための食事の工夫について、管理栄養士の視点から解説します。「毎年のことだからしょうがない」と諦めている方、諦めるのはまだ早いかもしれません。

花粉症ってなぜ起こるの?体の中で起きていること

花粉は体にとって「異物」

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が体内に入ることで起こるアレルギー反応のひとつです。 本来、私たちの免疫システムは、ウイルスや細菌などの「本当に危険なもの」から体を守る役割を持っています。

しかし花粉症の人の場合、花粉を「危険な異物」と勘違いしてしまい、過剰に反応してしまいます。すると体内で「IgE抗体」という物質が作られ、再び花粉が入ってきたときに免疫細胞が反応し、「ヒスタミン」などの化学物質が放出されます。

このヒスタミンが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった、いわゆる花粉症の症状を引き起こします。

ヒスタミンは、血管を広げたり、粘膜を刺激したりする作用があります。そのため鼻の粘膜が腫れて鼻づまりが起こったり、目の充血やかゆみが出たりします。さらに、血管が広がることで血流のバランスが乱れ、 「頭が重い」「頭痛がする」「ぼーっとする」といった症状につながることも。

また、花粉症の症状が続くと睡眠の質が下がりやすく、自律神経のバランスも乱れがちになります。その結果、日中のだるさや疲労感、集中力の低下を感じる人も少なくありません。

腸内環境と花粉症の深すぎる関係

あまり知られていませんが、免疫細胞の約7割は腸に存在しています。 つまり、腸内環境は免疫バランスを左右する重要なポイントです。

腸内環境が乱れると、免疫システムが過剰に働きやすくなり、アレルギー反応が強く出やすくなることがわかっています。花粉症対策というと「マスク」「薬」というイメージが強いですが、 実は日々の食事で腸内環境を整えることも、症状を和らげるための土台作りとしてとても大切なのです。

花粉症を和らげる食事術3選

①抗炎症作用のある食品を摂る

花粉症は、体の中で「炎症」が起きている状態といえます。特に腸に炎症が起きると腸内環境の悪化につながり、花粉症の症状が出やすくなります。そのため、炎症を抑える働きのある食材を意識して取り入れることがポイントです。

おすすめなのは、青魚(サバ、イワシ、サンマなど)に含まれるEPAやDHA。これらの脂肪酸には、炎症を抑える作用があることが知られています。また、えごま油、亜麻仁油などの良質な油、生姜やターメリックなどのスパイス類も、抗炎症作用が期待できる食材です。意識的に摂りましょう。

逆に揚げ物やスナック菓子など、酸化した油を多く含む食品は要注意。体の炎症を強めやすいため、花粉症の時期は控えめにしましょう。

②腸内環境を整える食品を摂る

免疫バランスを整えるためには、腸内環境を良い状態に保つことが欠かせません。

発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなど)には、 腸内の善玉菌を増やす働きがあります。「いつも食べているけど効果を感じない、、、」という方は、サプリメントの活用もおすすめです。

また、野菜、きのこ、海藻、豆類に多く含まれる食物繊維は 腸内細菌のエサとなり、腸内環境の改善をサポートします。これらの食品を、毎日少しずつ摂りましょう。

なお、人によっては小麦製品や乳製品を控えることでお腹の調子が整い、結果的にアレルギー症状がラクになると感じるケースもあります。個人差があるため、体調を見ながら無理のない範囲で試してみるのがおすすめです。

③血糖値の安定を意識する

意外に見落とされがちなのが、血糖値の安定です。 血糖値が急激に上下すると、炎症を抑える「コルチゾール」というホルモンが日頃から無駄に分泌されるようになり、アレルギー症状を悪化させる要因になります。

例えば空腹の状態で甘いお菓子や菓子パンを食べると、 血糖値が一気に上がり、その後急激に下がります。このような状態が続くと自律神経も乱れやすく、 だるさや眠気、頭の重さにつながることがあります。

血糖値を安定させるためには、
・食事は「主菜(肉・魚・卵・豆)」→「副菜(野菜・海藻)」→「主食(ご飯・パン)」の順で食べる
・空腹時間をあけすぎず、小腹がすいたら補食*を摂る
・たくさん噛んで(できれば1口50回)ゆっくり食べる

といった基本的な食習慣を意識することが大切です。

*補食とは栄養が摂れる間食を指します。お菓子ではなくシリアルバー、ナッツ、甘栗、ゆで卵など血糖値がゆっくり上がるものがおすすめです。

まとめ

花粉症の背景には、免疫バランスや腸内環境、血糖値、自律神経といった体全体の状態が深く関わっています。

日々の食事を少し見直すことで、症状のつらさを和らげることは十分可能です。「抗炎症」「腸内環境」「血糖値の安定」を意識した食事を心がけ、 花粉の季節も快適に過ごしましょう。

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この記事の監修者
宮前 千咲季/管理栄養士・分子栄養学カウンセラー
宮前 千咲季/管理栄養士・分子栄養学カウンセラー
保育園栄養士を経て、特定保健指導業務に従事。1000人以上の方の指導を行う。
担当した参加者の減量率は、参加者全体の平均を大きく上回る。

現在はダイエットサポートやコラムの作成に加え
「食事でブレない心をつくる」をモットーに体質改善サポートを実施中。

https://www.instagram.com/chii_prn/

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