ペットと気象病Vol.20:春から秋は要注意!マダニとSFTSの予防ポイント

マダニの活動は3月ごろから活発になります。
3月はまだ肌寒い印象がありますが、マダニは気温が13度以上あれば活動が活発になります。
「山やキャンプに行かなければ大丈夫」「夏だけ気をつければいい」と思われがちですが、マダニは私たちの身近な環境に生息し、長い期間活動する寄生虫です。
近年特に問題となっているのが、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症です。
これは犬や猫だけでなく、人にも感染し、重症化すると命に関わることがある病気として注目されています。
マダニの活動時期はいつ?
マダニの活動が最も活発になるのは、春から秋にかけてです。
春(3~5月)
気温が上がり始めると、冬の間活動を控えていたマダニが動き出します。
散歩中に草むらへ入っただけで付着することもあり、見た目以上に注意が必要な時期です。
夏(6~9月)
マダニの活動のピークです。
高温多湿の環境を好み、草むらや河川敷、公園の植え込みなどで多く見られます。
この時期はSFTSの報告も増えやすく、特に警戒が必要です。
秋(10~11月)
気温が下がってきても、マダニの活動はすぐには止まりません。
「もう大丈夫」と油断しやすい季節ですが、感染リスクはまだ続いています。
冬(12~2月)
寒さで活動は鈍りますが、完全にいなくなるわけではありません。
暖かい日や、西日本・都市部などでは冬でもマダニが確認されています。
そのため近年は、ノミ・ダニ予防を通年で行うことが推奨されています。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?
SFTSは、SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染するウイルス性疾患です。
日本では主に西日本を中心に報告されてきましたが、近年は発生地域が拡大しています。
人が感染した場合、
・高熱
・強い倦怠感
・嘔吐・下痢
・白血球や血小板の減少
などの症状がみられ、重症化すると命に関わることもあります。
犬・猫もSFTSに感染します
SFTSは人だけの病気ではありません。
犬や猫もマダニに咬まれることで感染し、特に猫では重症化しやすいことが知られています。
ペットに見られる症状としては、
・元気がなくなる
・食欲不振
・発熱
・嘔吐・下痢
・黄疸や出血傾向
などがあり、猫では急激に状態が悪化し、死亡するケースも報告されています。
また、感染したペットの血液や体液を介して人に感染した事例も確認されており、ペットの体調不良を軽く考えることは非常に危険です。
マダニはどこに潜んでいる?
・マダニは、
・草むら
・河川敷
・山道
・公園の植え込み
・手入れされていない庭
など、日常生活のすぐそばに潜んでいます。
犬や猫の被毛に付着したマダニが、気づかないうちに室内へ持ち込まれることもあります。
ペットのためにできるマダニ予防
SFTSを防ぐ最大のポイントは、マダニに咬まれないことです。
・動物病院で処方されるノミ・ダニ予防薬を定期的に使用する
・散歩後は耳の付け根、首まわり、脇、内股などをチェックする
・草むらへの立ち入りをできるだけ避ける
これらを日常的に意識することが大切です。
マダニを見つけたら?
ペットにマダニが付着していても、無理に取ろうとするのは危険です。
口器が皮膚に残ったり、病原体が体内に入りやすくなる可能性があります。
動物病院では無理に取らず、ダニの駆除薬(ノミダニの予防薬)を投与し、自然に落ちることを待つ方法を取ることもあります。
マダニを見つけたら動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ 予防はペットと人の命を守る行動
マダニの活動時期は長く、SFTSはペットと人の両方に影響を及ぼす感染症です。
愛犬・愛猫を守ることは、飼い主さまやご家族を守ることにもつながります。
「知らなかった」では防げない病気だからこそ、
通年の予防と日々のチェックを習慣にし、大切な家族を守っていきましょう。
マダニは雨上がりの天気の良い日に活動することが多くなります。
また、気温が13度以上の日は活動が活発になりますので、頭つーるでしっかりチェックしましょう。

