ペットと気象病Vol.18:ペットとの暮らし 秋~冬に気をつけたいこと

秋のやわらかな日差しが少しずつ遠のき、朝晩の冷え込みが増してくると、わんちゃんやねこちゃんの体調も季節の変化に影響を受けやすくなります。
気温差や乾燥といった環境の変化は、私たち以上にペットたちの身体に負担を与え、食欲の低下や元気がないといった小さな変化として現れることもあります。
この時期に特に気を付けたいポイントを、ご紹介します。
朝晩の冷え込みと体調の変化
秋から冬にかけては、昼間と朝晩で大きく気温が変わります。こうした温度差は自律神経に影響し、高齢の子や心臓・腎臓に持病がある子では、体調を崩すきっかけになりやすくなります。気づくと食欲が落ちていたり、寝ている時間が長くなったりと、ささいな変化として現れることも少なくありません。
寝床を温かい場所に移動させる、毛布を重ねて保温する、室温を18〜22℃に保つなど、日常の中でできる小さな工夫が体への負担を大きく減らしてくれます。
乾燥が進む季節の皮膚ケア
冬は空気が乾燥するため皮膚が乾きやすくなり、カサつきやフケ、かゆみが目立つようになります。肉球のひび割れや、耳の中の炎症が悪化するケースも冬場には多くみられます。
部屋の湿度を40〜60%に保つ、暖房の風が直接当たらないようにする、保湿ケアを取り入れるといった習慣が、皮膚を健やかに保つうえでとても大切です。
冬の皮膚トラブルは慢性化しやすいため、早めのケアが効果的です。
関節がこわばりやすい季節
冷え込みは関節炎を患っている子の場合、痛みを悪化させる原因となります。シニアのわんちゃん・ねこちゃんや、もともと関節に不安がある子では、立ち上がるのに時間がかかったり、歩き方がぎこちなく見えたりといった変化が出ることがあります。
滑りやすい床にはマットを敷き、段差を減らすといった環境づくりが負担を軽減します。また、体を冷やさないようブランケットやペット用ベッドで温かさを保つことも大切です。
咳や呼吸のトラブルに注意
冷たい空気は気管を刺激し、咳が増える原因になります。乾燥も重なるため、気道が敏感になっている子では特に注意が必要です。心臓病や気管虚脱がある子は、咳や呼吸の変化が病状のサインになることもあります。
散歩の際は首に負担の少ないハーネスを使い、寒い日は暖かい時間帯を選ぶなど、その日の気温に合わせた工夫をしてあげましょう。
冬は飲水量が減りやすい
気温が下がると、自然に飲水量が減ってしまいます。特にねこちゃんはもともと水をあまり飲まないため、尿路結石や腎臓病の悪化を防ぐためにも、冬場の水分補給は意識して行いたいポイントです。
お水の器を増やす、ウェットフードを取り入れる、食事に少量のぬるま湯を加えるなど、日常的に水分を補える工夫が有効です。
暖房と“低温やけど”に注意
暖房は冬の必需品ですが、使い方によっては“低温やけど”のリスクがあります。ヒーターの近くで長時間じっとしていると、気づかないうちに皮膚が赤くなったり、炎症を起こしたりすることがあります。
暖房器具は直接触れない位置に設置し、寝床の温めすぎにも注意しながら、安全に冬を過ごせる環境を整えましょう。
まとめ
秋から冬への季節の変わり目は、気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期です。
天気情報の確認には「頭痛ーる」を是非ご活用ください。気圧の変化も確認できますし、メモ機能がありますので日々の記録がしやすく、体調管理に便利です。年末年始は楽しいイベントがまっています。
過ごしやすい環境を整えて、楽しく過ごせるとよいですね。

