フィラリア・ノミダニ予防は冬も要注意!

暖かい季節になると始める「フィラリア」と「ノミ・ダニ」の予防。多くの飼い主さまが春から続けていると思いますが、「そろそろ寒くなってきたし、もうやめてもいいかな?」と感じていませんか?
実は、この時期こそ注意が必要です。
予防を早くやめてしまうと、せっかく続けてきた努力が無駄になってしまうこともあるのです。
今回は、フィラリア・ノミダニ予防はいつまでが本当なのかについて、分かりやすく解説します。
フィラリア予防は「蚊がいなくなって1か月後まで」
フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫の病気です。感染のピークは夏ですが、気温が15℃を超える日が続く間は、蚊は活動しています。
そのため、「蚊を見かけなくなった」と感じても、まだ油断は禁物です。
予防薬は、体内に侵入した幼虫を駆除する仕組みのため、蚊の姿が見えなくなってから約1か月後まで続ける必要があります。
地域によって多少差はありますが、多くの地域では11月末ごろまでの投与が目安となっています。
しかし、近年温暖化が進んでいるために12月を最終投与としている地域や、暖かい地域では通年投与というように変化しています。
2024年度12月の最高気温を確認すると、12月に複数回15度を超えている地域が確認できます。
フィラリア予防薬の投与終了時期は、気温を確認しながら慎重に考えた方がよさそうです。
ノミ・ダニ予防は「冬でも油断できない」
ノミやマダニは、外気温が13℃以上あると活発に活動します。最近では、冬でも暖かい日が多く、完全に活動が止まる期間は短くなっています。
また、暖房のきいた室内ではノミが1年中繁殖できるため、冬でも感染リスクはゼロではありません。
特に散歩コースに草むらや公園がある場合、マダニが潜んでいることもあります。人にも感染する病気(SFTSなど)を媒介することがあるため、通年予防をすすめる動物病院も増えています。
予防の切れ目を作らないことが大切
「1回ぐらい忘れても大丈夫」と思ってしまいがちですが、予防薬の効果は一定期間で切れてしまいます。
特にフィラリアは、月に1度の投与を守ることが感染予防の基本。 投与の間隔が空いてしまうと、幼虫が成虫になってしまう恐れがあります。
注射タイプの予防薬は1年間、フィラリア予防の効果が続きます。
予防薬投与の間隔をしっかり確認して、切れ目ができないようにしましょう。
アプリのリマインダーやカレンダーに日付を記録しておくと、うっかり忘れを防ぐことができます。
まとめ
- フィラリア予防は蚊がいなくなってから1か月後まで
- ノミ・ダニ予防は年間を通して続けるのがおすすめ
- 投与を忘れないよう、毎月の習慣にする
寒くなっても油断せず、最後までしっかり予防することが、愛犬・愛猫を守る一番の方法です。
1年を通して健康で快適に過ごせるよう、季節の変わり目こそ、今一度予防のスケジュールを見直してみましょう。
