気象病を引き起こす原因のひとつは自律神経の乱れにあり、この自律神経とストレスには密接な関係があります。人間がストレスを感じた時に身体の中で一番先に動き始めるのが自律神経です。
自律神経とは、「自分の意志とは無関係に身体の機能を自動的に調整する神経」で、「交感神経」と「副交感神経」があります。
「交感神経」は心身を緊張させる方向へ働き、気管や肺、心臓、肝臓、膵臓、副腎といった内臓と全身の血管と汗腺などに広く分布し、身体の活動を活発化させます。
「副交感神経」は心身をリラックスさせる方向へ働き、涙腺や唾液腺の分泌を促したり消化管の働きを活発化させます。
気温が上がると、自律神経が働いて血管を拡張させ、血液の循環によって体内の熱を体表面に運び、汗をかいて体表面を冷やします。また、寒いときは、自律神経が働いて血管が収縮し、体表面から熱が逃げないようにし、筋肉を震わせて熱を作ることで、体温が一定に保たれています。
この自律神経を働かせているのがストレスで、体温調整でいえば暑さ寒さがストレスです。
自律神経系の反応が正常に機能していれば、ある程度のストレスをやり過ごすことができますが、過剰なストレスに耐え切れず自律神経系の動きが弱くなると、許容範囲が落ちて、だるさや頭痛などの不調が起こります。
普段から自律神経を整える行動を心がけましょう。
ご自身の自律神経のバランスが気になる方はこちらのセルフチェックをお試しください。
自律神経を整える方法としておすすめなのがヨガです。
ヨガと他の運動との違いは、深い呼吸を意識して行うというところ。
深い呼吸することによって、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。
またゆったりと心地よい呼吸をすることで、心身ともにリラックスします。
仕事が忙しかったり、ストレスを抱えていると無意識に呼吸が浅くなり、交換神経が優位になり、血流が悪くなり、様々な不調につながってしまいます。
ヨガで心と身体を緊張やストレスから解放していきましょう。
ヨガマットがなくても椅子に座ったままできるチェアヨガをご紹介します。デスクワークで肩や腰や凝る、なんだかストレスを感じるなんてときにやってみると、リラックスできます。