ゴールデンウィークの気圧はどうなる？過去のデータからみる気圧傾向

お天気.comの気象情報を担当している気象予報士の飯山です。

あと少しでゴールデンウィークが始まりますね。
既に予定の計画を立てられている方も多いと思いますが、GWを快適に過ごす際の参考にしていただければと思い、過去のGW期間の「気圧変化の傾向」についてまとめてみました。

過去５年の気圧配置

過去５年の気圧配置をみると、GW期間中に低気圧が２回程度通過していることがわかります。春は低気圧と高気圧が交互に周期的に通過するため、低気圧が周期的に通過します。
低気圧の発達の程度はその年によって異なりますが、メイストームと呼ばれるような発達した低気圧によって大荒れとなることもあり、注意が必要です。

過去５年の東京の気圧レベル

過去５年の東京の気圧レベルは下記の表の通りとなっています。
体調に影響を及ぼす可能性のある注意・警戒の気圧レベルは、毎年３日以上現れていました。特に２０１４年は９日間のうち６日もあり、かなり過ごしにくいGWだったと思われます。
日付別にみると、注意・警戒の回数が多い日は５月４日と６日の４回で、次いで５月３日と５日の３回となり、GW後半にまとまっています。一方、GW前半の４月２８日～５月２日の注意・警戒の回数は１～２回で少ない傾向がありました。

過去５年の東京の天気

過去５年の東京の天気は下記の表の通りとなっています。
周期的に天気が変わり、雨が周期的に降っていますが、雨が降る回数は年によってやや差があります。２０１４年は雨が降った日が４日ありましたが、２０１５年は１日もありませんでした。
日付別に雨の回数をみると、５月１日と６日が３回で多くなっていますが、４月２９日と５月２日と３日は雨が降っていませんでした。

過去５年からの東京の傾向

過去５年の東京の気圧レベルや天気をみると、GW後半に比べれてGW前半の方が体調へ及ぼす影響が小さい傾向がみられます。また、雨が降っていない４月２９日と５月２日が出かけるにはお勧めと言えます。

過去30年の統計に基づく東京の天気の出現状況

参考情報として、過去３０年の統計に基づく天気や気温についてお知らせいたします。
晴れの出現率は４月２９日が70％と最も高く、４月２８日と３０日、５月４日～６日が６３％とまずます高いと言えます。一方、５月１日～３日は雨の出現率が４０％以上あり、晴れを期待するのがやや厳しい傾向があります。
気温は１３℃～１５℃で明け方は肌寒いものの、日中は２２℃～２３℃まで上がり、上着がなくても過ごせる陽気となります。

おわりに

お知らせしたのは東京の過去のデータでしたが、気圧変化の傾向を参考にしてみてください。お出かけされる前日からは頭痛ーるで確認して、身体に負担をかけないようにして、上手にGWをお過ごしください。