”ゲリラ豪雨頭痛” 短時間の気圧急変に注意!
夏の暑い日に突然降る激しい雨、いわゆる”ゲリラ豪雨”。急な土砂降りでびしょ濡れになってしまったり、花火大会などの屋外イベントが急に中止となることもあります。さらにゲリラ雷雨の日には、いきなりズキンと頭痛が起きることがあり、”ゲリラ豪雨頭痛”にも注意が必要です。
ゲリラ豪雨で頭痛も悪化?
午後にゲリラ豪雨が発生した日の気圧グラフを見ると、短時間の小刻みなアップダウンが観測されることがありますが、予想の段階では表現できない場合が多いです。これは、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の特徴が関係しています。
積乱雲は、発達したものだと高さは10㎞以上と背が高く成長しますが、横幅(水平規模)は数㎞程度と比較的小さいという特徴があります。発達した積乱雲が近づくと、数分~数十分単位で急激に気圧が低下し、その後、激しい雨が降り出すと気圧が急上昇するといったように、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲は一つ一つが小さいために、ごく短時間で気圧が急激に変動するので気圧グラフには表れないこともあります。
この急な気圧変化や雨による湿気上昇などに対して、体は敏感に反応するため、ゲリラ豪雨時に頭痛の症状が悪化する方が多いと考えられています。実際に、頭痛ーるプレミアムで大人気の機能「みんなの痛みナウ」では、ゲリラ豪雨時に痛みを感じて記録したユーザーデータが増える傾向がありますので、「みんなの痛みナウ」で症状が悪化してしまう方の急増にもご注目下さい。
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※『みんなの痛みナウ』とはその名前の通り、登録している地域のみんなの痛みの状況が気圧グラフ画面上で1時間ごとにわかる機能です。「今私は頭痛いけど、他のみんなは頭痛くなっていないのかな・・・」と気になったことはありませんか?
そんな他のみんなの痛みの状況がリアルタイムでわかるのが『みんなの痛みナウ』です。
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ゲリラ豪雨で気温は急降下↓
ゲリラ豪雨が起きる時は、気圧の変化に加えて、激しい雨でたった30分程度で10℃くらい気温が急降下することがあります。真夏に35℃以上の猛暑日になっているところから、たった数十分で25℃を下回ることもあります。
ゲリラ豪雨の後は、一枚薄手の長袖を羽織るなど服装の調整にもお気を付けください。また、落雷が発生するケースも多いため、発達した積乱雲(雷雲)が過ぎ去るまでは安全な建物や車内に入って、停電にも備えるようにしましょう。
ゲリラ豪雨の起こる可能性をチェック!
ゲリラ豪雨の予測は、熟練の気象予報士でもいつどこで発生するかは予測困難です。予測が難しいのは、発達した積乱雲の水平規模が数キロ程度と小さい現象で、発生から消滅まで1時間程度と時間スケールも短い現象だからです。正確な位置や時間の予測が難しくても、ゲリラ豪雨の起きる可能性はある程度予測可能です。
頭痛ーるでは、アプリや公式Xで気象予報士が翌日の天気頭痛予報解説を発信しています。気象予報士解説の中で自分の住む地域を対象に「大気の状態が不安定」、「天気の急変に注意」「急な強い雨」「雷雨」に注意を促すようなコメントがあった場合は、最新の雨雲レーダーなどをチェックして、空模様の変化と体調変化に備えるようにしましょう。
ゲリラ豪雨は増加傾向!
気候変動や温暖化の影響で、ゲリラ豪雨というような「1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨」の発生が増えています。気象庁の全国のアメダスで観測されたデータでは、1980年前後に比べて、近年は発生回数が1.5倍以上に多くなっています。
また、ビルに囲まれている都心部では、ヒートアイランド現象の影響で地上付近に熱がたまって、大気の状態が不安定になりやすく、発達した積乱雲がいくつも連なるように通過し、ゲリラ豪雨が何度も襲ってくるケースも増加しています。
この先、地球温暖化が進行すると、ゲリラ豪雨発生がさらに多くなり、夏場は毎日のようにスコールに見舞われる熱帯のような気候に近づく恐れがあります。暑い夏は熱中症対策はもちろん、”ゲリラ豪雨頭痛”に対しても、より一層気を付ける必要が出てきそうです。