残暑に注意したいペットの体調管理
9月になると朝の気温が少しずつ下がり涼しさを感じるようになりますが、日中の気温はまだまだ高く、東北地方より南では30℃以上の真夏日が現れます。このような夏の終わりの暑さが残暑ですが、残暑に注意したいペットの体調管理のポイントをお知らせします。
近年の残暑の状況
残暑ですが、近年は長引く傾向がみられます。過去5年間の東京、名古屋、大阪、福岡の9月の真夏日の日数は、平年の真夏日の日数より多い傾向があります。また、10月に入っても真夏日が現れて残暑がぶり返す年が多い傾向もみられます。
このため、9月下旬まで残暑に十分な注意が必要となり、10月上旬まで残暑が現れることを認識しておくことも大切です。
東京 | 名古屋 | 大阪 | 福岡 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
真夏日 日数 |
真夏日 最終日 |
真夏日 日数 |
真夏日 最終日 |
真夏日 日数 |
真夏日 最終日 |
真夏日 日数 |
真夏日 最終日 |
|
平年 | 8.2 | 13.4 | 14.4 | 9.1 | ||||
2023年 | 20 | 9月28日 | 26 | 9月30日 | 25 | 9月30日 | 20 | 9月28日 |
2022年 | 12 | 9月19日 | 21 | 10月2日 | 18 | 10月4日 | 12 | 10月4日 |
2021年 | 4 | 10月2日 | 8 | 10月9日 | 12 | 10月10日 | 14 | 10月11日 |
2020年 | 10 | 9月18日 | 14 | 9月24日 | 14 | 9月23日 | 7 | 9月10日 |
2019年 | 12 | 10月5日 | 21 | 10月1日 | 21 | 10月3日 | 15 | 10月2日 |
残暑による夏バテの症状
人も暑さがなかなか終わらないと暑さによる疲労や室内外の温度差による自律神経の乱れから起こる体のだるさや食欲不振などの夏バテの症状が現れますが、ペットにも残暑による体調への影響が起こります。
・食欲がなくなる
フードを残すようになったり、おやつに興味を示さない場合は夏バテしている可能性が考えられます。
・元気がない
ぐったりしていたり、呼びかけても反応が鈍かったり、おもちゃに反応しない場合は夏バテしている可能性が考えられます。
・寝ている時間が長くなる
夏バテになると活動が鈍くなることから、寝ている時間も長くなります。
・散歩に行きたがらない
暑いと動くのが億劫になったり、体力も落ちるため、外に出たがらなくなります。
・下痢や嘔吐をする
暑さによる負担で消化器系の機能が十分に働かなくなることで、下痢や嘔吐などの症状が出やすくなります。
飼い主ができる暑さ対策
真夏の時期と同様に暑さ対策が中心になりますが、暑さ対策の参考としてください。
・エアコンでの室温調整
室温が23℃から26℃、湿度が45%から55%くらいになるようにエアコンで調整し、適宜確認するようにしましょう。なお、普段よくいるお気に入りの場所にエアコンの風が直接当たらないように風向きに注意してください。
・お散歩をする時間の調整
日中は気温が上昇して路温も熱く、肉球が火傷する危険がありますので、日中は避けて路温が低い朝晩の涼しい時間に調整しましょう。また、日中は気温が高いことを忘れずに、体が慣れるまで長時間歩かせないことにも注意しましょう。
・水分補給
新鮮な水分を十分に飲めるようにしておきましょう。また、水はこまめに交換するようにしましょう。ただし、冷水や氷は与え過ぎると消化機能の低下や食欲不振につながる恐れがありますので十分注意してください。
・食事
暑さで胃腸が弱っているときに食べなれないものを食べさせると、余計に消化不良を起こしてしまうこともありますので普段食べているものを与えましょう。ごはんを食べないからと食べやすいおやつをメインに与えると栄養バランスが偏り、肥満につながる恐れがありますので注意しましょう。
最後に
頭痛ーるで提供している熱中症指数や犬のお散歩指数を参考にして、残暑の時期のペットの体調管理を行ってください。
ーーーーーーーーーーー
参考資料
ペットライン 【専門家監修】犬を夏バテから守ろう!よく見られる症状と3つの対策を紹介
ぽちたま薬局 猫の熱中症に注意!猫の正しい暑さ対策をご紹介
アクサダイレクト いぬと暮らす、ねこと暮らす。 猫の夏バテにはどんな症状があるの?獣医さんがすすめる予防と対処法
ドッグパッド 愛犬と残暑を乗りえよう!残暑の熱中症や夏バテ対策をご紹介