ペットと気象病 Vol.11:愛犬のシニア期に気をつけておきたいこと
犬の体格にもよりますが、おおよそ7歳からシニアになると言われています。シニア期になるとフードの変更を考えるようになったり、健康診断を受けて愛犬の体調を知っておこうと考える方も多いのではないでしょうか。シニア期に入る前にやっておきたいことについて紹介します。
シニア期は何歳から?
愛犬のシニア期は一般的に7歳からと言われていますが、体格によって異なります。
大型犬ほど早く小型犬ほど遅いと言われていますが、犬種や個人差によって老化のスピードは異なります。
・小型犬、超小型犬: 11歳以上
・中型犬、大型犬: 8歳以上
・超大型犬: 6歳以上
シニア期に起こりやすい変化
シニア期に入ると目や耳・足腰の衰え、体調不良、太りやすく痩せにくいなどの状態が目立つようになります。
いわゆる五臓六腑(ごぞうろっぷ)の変化はなかなか表に現れないため気づきにくく、「もう年だから」という言葉の陰に病気が隠れてしまうこともあります。
目や耳が衰えるなどといった加齢に伴うものもありますが、少しずつ注意していくことでできるだけ予防できるものも中にはあります。
シニア期に気をつけたいこと
元気そうに見えても少しずつ変化が起きている可能性があります。そのため、定期的な健康診断を行ったり、食事量や体重の変化を確認していくことは客観的な体調確認に役立ちます。
ポイント①体重に気をつける
シニア期に起こりやすい関節炎の原因の一つに体重超過の問題があります。
こまめに体重チェックをすると、食事量の微調整で体重超過を防ぐことが楽になります。しかし、大幅に体重が増加するとダイエットは困難になります。
ポイント②今の健康状態を知る
定期的に健康診断を行うことで今の健康状態を知るようにしましょう。シニア期になれば1年に1回、10歳を超えれば1年に2回、13歳を超えれば体調に合わせて1年に3~4回の健康診断をおすすめします。
ポイント③シニア期に気をつけたい病気
シニア期には「心臓病」「腎臓病」「肝臓疾患」「腫瘍」などが起こる確率が高くなっていきます。実際に少し前には問題がなかったのにいつの間に?と思うような急激な変化が起こることも珍しくありません。いつもと違う「あれ?」と思うことがあれば、できるだけ早く受診しましょう。
記録をとりましょう
簡単なものでよいので、日々の記録をとることをおすすめします。天気・気温・食事量・体調・お薬の有無などを書き留めておくと振り返りもできますし、健康状態のパターンが分かることもあります。アレルギー症状のある犬の場合は花粉情報に注目したり、お腹の調子を崩しやすい場合は天気や気圧に注目すると、関連があるかもしれません。
まとめ
愛犬にはいつまでも元気に暮らしてもらいたいものです。シニア期に入ると体調の変化が起こることが多くなります。簡単でも記録をつけることで、変化に早く気づくことができるかもしれません。