夏バテダイエットは危険!あなたに届けたい、3つの食事箋
「夏はバテるから痩せるし、ラッキー!」
なんて思っていませんか?
実は私自身が学生時代、「夏バテ=痩せる=良いこと」と思っていました。でも実は、夏バテによる“痩せ”は、後の体調不良につながるなど、全然「良いこと」ではありません。
無理にたくさん食べる必要はありませんが、「バテてるから食べない」は完全にアウト。
今回は、夏バテ気味のあなたにこそ取り入れてほしい「3つの食事箋(しょくじせん)」をご紹介します。早速今日から、取り入れてみてくださいね。
食べないとマズい、3つの理由
1.熱中症リスクがアップ
暑い時期、熱中症というと「水分をとらなきゃ」と思いがちですが、実は体温を調整したり、体の中に水分をとどめておくためには“カロリー”や“栄養”も欠かせません。
例えば肉や魚、卵、豆類に含まれる「タンパク質」。毎食手のひら1枚にたっぷり乗るくらいの量を食べる必要がありますが、食欲不振で炭水化物に偏ると、体温調整や体での水分保持がうまくいかなくなり、熱中症のリスクにつながります。
バランスよく食事を摂ること自体が、熱中症予防となるのです。
2.心身の不調につながる
夏バテで栄養が足りていないと、ダメージはあとからやってきます。
夏の終わりや秋以降に、心身の不調につながることも。
例えば夏の間は汗から鉄が流れるため体に不足しがちです。そのため食事から鉄を摂る必要がありますが、偏った食事だと鉄不足は解消されません。そして徐々に不安感の増大やイライラ、生理痛や頭痛の悪化につながります。
「今はなんとか乗り切れてるけど…」という方ほど、要注意。時間差で不調が来るので、食事は侮れません。
3.代謝が落ちる
食事からとるカロリーが極端に減ると、体は代謝を落とし「省エネモード」になります。
省エネモードになると、冷えやすい、疲れやすい、風邪をひきやすい、など不定愁訴につながります。また夏バテが終わり普通に食事を食べ始めると、夏バテ前よりも体重が増加傾向になることも。
体を省エネモードにしないためにも、日頃からしっかり食べることが大切です。
無理なく栄養を届ける3つの食事箋
1.さっぱり食材を味方につける
食欲がないときは、さっぱり食材の力を借りましょう。
大根おろしやレモン、お酢は消化を促し胃もたれを予防する効果があります。
たとえば、毎回の食事に大根おろしを添える、食事と一緒にレモン水を飲む、酢のものをメニューに入れる、といった方法がおすすめです。
無理に食べると胃もたれにつながるので、工夫して食べましょう。
2.食べる環境も工夫して。「涼しい場所」で心と体をゆるめてから
暑さは体にとってストレスですので、部屋が暑いと食欲が落ちるのは当然です。
涼しい部屋で、リラックスしてから食事するよう意識しましょう。
エアコンの設定温度、なんとなく決めていませんか?
「日中は28℃」等と数字で決めるのではなく、自分の体感に合わせて温度調整をしましょう。
特に料理をした後などは、暑さのストレスでしばらく食欲がわかないことも。一旦クールダウンして、お腹が減ってから食べるのもおすすめですよ。
3.タンパク質はおなかに優しい形で
お肉やお魚が重く感じるとき、ありませんか?そんなときは塊肉ではなくひき肉、油の多い青魚より白身魚を食べるのがおすすめです。また茶わん蒸し・豆腐など、のどごしが良いもので取り入れるのも良いですよ。
たんぱく質は、筋肉・免疫・ホルモンの材料になる重要な栄養素。「今日はムリだから…」と抜いてしまわず、今の自分にとってベストな形で食べましょう。
まとめ
夏の「食べられない」は、誰にでも起こる自然な反応です。
でも、「食べられない」を放置するのは完全にアウト。
工夫して食べることが熱中症を防ぎ、秋の不調を回避し、1年を元気に過ごす土台になります。
無理なく、でも必要な栄養はしっかりと。
あなたの体を守る3つのやさしい食事箋、ぜひ今日からひとつでも取り入れてみてくださいね!