気象病の基礎知識
10月の気象病~ぜんそく・体の冷えに注意~
10月に現れやすい気象病と体調管理
ぜんそく
秋はぜんそくの発作を誘因するアレルゲンのダニやハウスダスト、花粉が増える時期です。
夏に繁殖したダニが9月~10月に寿命を迎え死骸が増え、ハウスダストの量が急増します。また、9月~10月はブタクサの花粉の飛散量が多くなります。
加えて朝と日中の気温の寒暖差の激しさや日々の気温の変化が大きいことで発作が起こりやすいと考えられています。高気圧に覆われて秋晴れとなった夜間に放射冷却により冷たい空気が地上付近にたまることでチリやカビが滞留しやすくなることから、冷え込みが強まった朝は発作が現れやすくなります。また、台風の接近により、気圧・気温・湿度の急激な変化が発作に影響しているとみられています。
ぜんそく持ちの方は朝の冷え込みが強まる日や気温変化の大きい日は発作に注意してください。
体の冷え
秋晴れの時期は日中と朝晩の気温の差が大きく、自律神経のバランスが乱れやすく、血行不良を招き、体の冷えが起こる原因となります。体温を保つことで体の機能が正常に働き、病気にかかりにくくなりますが、体の冷えにより体温が低い状態が続くと基礎代謝が低下し、肩こりや腰痛が起こり、内臓などの機能も衰えるため体調不良に陥ります。
10月の天候や気圧変化の特徴と頭痛などの体調へ影響するポイントを理解して、体調管理を行うようにしてください。
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【参考文献】
成人病予報対策研究会 ほすぴ 気象と健康~秋の健康~