気象病・頭痛・体の不調の疲れをアロマバスで癒そう
■アロマバスで予防対策をしよう
・アロマバスとは?
・アロマバスの効果やメリットは?
・アロマバスに必要なもの
・アロマバスのやり方
■症状・目的別にあったアロマを選ぼう
・頭痛対策にオススメのアロマ
・花粉症対策におすすめのアロマ
・不眠症対策におすすめのアロマ
・リフレッシュ・美容効果が期待できるアロマ
■アロマバスに向く精油・向かない精油
■入浴時間とお湯の温度はどのぐらいが適切?
■バスグッズを活用しよう
■入浴で疲労回復をして本来のパワーを取り戻そう
季節の変わり目や天候などで体の不調が出ることがありますよね。頭痛や不眠、花粉症などの症状が出ると、1日が重苦しくなったり、疲れが出ることも…。
そんな毎日の心身の疲れを癒せるのがアロマバスなのです。
体の不調を感じたらアロマバスで予防対策をしよう
原因がわからない「不定愁訴」から生じる体の不調をそのままにしておくと、心への影響もあります。心身のバランスが保たれてこそ毎日の生活や活動に躍動感が出てきて物事への集中力につながります。
入浴は日々の生活サイクルの中の一つというものから、体の不調を未然に防ぐためでもあるということに意識を向けることも必要であると感じます。
アロマバスとは?
アロマバスとは「湯船にアロマを入れて入浴する」ことです。アロマ精油を湯船に垂らし、昇ってくる湯船と一緒に香りを感じ、リラックス効果を促進することが期待できます。
嗅覚で香りを体感する以外に、お肌の美容効果も期待できるものもあり、表面と内面の両方を綺麗にできるという一石二鳥の入浴方法なのです。
アロマバスの効果やメリットは?
アロマバスを行う前に、アロマバスで期待できる効果をみてみましょう。
アロマバスの効果
- 芳香作用によるリラックス効果
- お肌の保湿促進・収れん効果
- 体温の保温効果
など
入浴の基本的な効果にプラスアルファで心のリラックスや美容効果を促進することができるのがアロマバスです。
アロマバスに必要なもの
では実際にアロマバスを行う際の手順や精油の分量などを確認してみましょう。
- 精油(浴槽に入れるのは3滴~5滴まで)
【もしあれば使用できるもの】
- バスソルト(精油を垂らして混ぜて使用する)
- 乳化剤(精油と混ぜるとオイル成分が溶け合う)
アロマバスのやり方
アロマバスのやり方はとてもシンプルなので、アロマテラピー初心者の方でも気軽に行うことができます。
- 37℃~39℃の湯船の中に精油を3滴~5滴入れる
- 湯船をよくかき混ぜで湯船全体から香りを放つようにする
症状・目的別にあったアロマを選ぼう
植物からの恵みであるアロマやハーブを入浴時に用いることで、エネルギーを取り戻し、翌日のパワーの源へと変えることができます。
では、症状別(頭痛対策・花粉症対策・不眠対策)・目的別にアプローチできるアロマを見てみましょう。
頭痛対策にオススメのアロマ
頭痛の種類や原因は様々ですが、冷えからくる緊張型頭痛への予防にアロマバスは最適です。片頭痛の時は入浴は控えた方が良いですが、緊張型頭痛への対策ができるアロマは以下のものになります。
※ご自身の頭痛が片頭痛か緊張型頭痛なのか迷われた場合は頭痛タイプ診断をご覧ください。
レモングラス
レモングラスは筋肉自体の緊張緩和効果が期待できるので、頭痛対策として大変有効です。
ラベンダー
万能精油のラベンダーは、鎮静効果が有名です。頭痛に対してだけではなく、ストレス軽減や感情の安定を促進させてくれます。
花粉症対策におすすめのアロマ
春になると4人に1人がなると言われているのが花粉症です。鼻水やくしゃみ、目のかゆみが気になって日常生活に支障が出てしまう場合もあります。花粉症のピークになる前に予防策としてオススメのアロマは以下のものになります。
ユーカリ
ユーカリはスッキリした香りが特徴で、抗ウイルス作用や免疫調整作用の効果が期待できます。アロマバスに入れて湯気と一緒に鼻に吸い込むと、鼻の通りが軽くなります。
カモミール・ローマン
消炎効果が期待できるカモミール・ローマンは、目のかゆみに対しての効果が期待できます。また、ラベンダー精油とブレンドしたものをアロマバスで使用をすると、花粉症でイライラしてしまう心を落ち着かせてくれる効果も一緒に得ることが可能です。
ティートリー
ティートリーはユーカリと似たハーブ系の精油ですが、より強い抗ウイルス対策をすることが可能です。若干薬草のような強い刺激臭があるので、気になる方は呼吸器系を落ち着かせてくれるフランキンセンスをブレンドしたものをアロマバスに入れると香りが柔らかくなります。
不眠症対策におすすめのアロマ
眠る前に入浴をしてリラックスした状態で深い眠りにつきたいのは誰もが求めるものですが、疲れやストレスが抜けきれない状態で不眠症になることがあります。少しでも「質の良い眠り」をサポートしてくれるアロマは以下のものになります。
マージョラム
甘いりんごのような優しい香りがするマージョラムは、心の安定を促進してくれるので、心地よい眠りに導いてくれます。特に、ホルモンバランスが崩れがちな女性はマージョラムをアロマバスに入れると効果的です。
ネロリ
ネロリはオレンジのような甘い香りの中にほんのりとスッキリとした香りのバランスが絶妙なアロマで、オーバーワーク気味で頭を使いすぎた女性に最適なアロマです。ネロリは花精油の部類ですが、ネロリを含む「白い花の精油」は特に女性の精神面をサポートしてくれるアロマです。
リフレッシュ・美容効果が期待できるアロマ
ローズマリー
スッキリとした香りでリフレッシュできる以外にも、収れん作用(肌を引き締める)も期待できるので、美容目的での入浴に最適です。
ゼラニウム
落ち着いた甘みのある香りがリラックス効果を高めると同時に、女性のホルモンバランスを調整する作用も期待できます。
できるので、PMS対策として活用することが可能です。
ジュニパーベリー
冷えやむくみを取り除く解毒作用が期待できるほか、湯船に入れるとヒノキやヒバなどの森林のような香りのイメージに変わる不思議な香りを体験することができます。
アロマバスに向く精油・向かない精油
アロマバスに入れる精油というのは、どんなものでもいいということではありません。お肌に直接触れるので、お肌に優しい精油を選択しましょう。
アロマバスに最適な精油
- ローズマリー
- カモミール・ローマン
- ジュニパーベリー
アロマバスに向かない精油
- ベルガモット
- グレープフルーツ
- レモン
- アンジェリカ・ルート
上記の精油は「光毒性※」という作用があり、お肌に良くない成分が入っているので注意しましょう。
※光毒性:肌に直接ついたままで光に当たると皮膚トラブルが起きる作用が起きること
入浴時間とお湯の温度はどのぐらいが適切?
適切な入浴時間と「いい湯加減」とされているお湯の温度はどのぐらいなのでしょうか?
入浴といえば、その日の汚れを落とすこと以外にも疲労回復やリラックス効果や美容効果を目的としていることが多いですが、基本的な入浴時間とお湯の温度は、37℃~39℃が疲労回復に良く、時間は20分程度で良いとされています。
また、42℃以上の高温のお湯に入浴をすると交感神経が優位になり、身体そのものは温まりますが、身体の内部まで温まることはないので湯冷め対策にも低めの設定でじっくり入浴をする方が良いでしょう。
出典:疲労回復に導く入浴の効果https://takeda-kenko.jp/yakuhou/backnumber/pdf/vol469_01.pdf
バスグッズを活用しよう
入浴時間をより楽しむために、入浴剤やバスソルトなどの商品が数多く出ています。色がついた入浴剤は視覚効果によって疲労回復ができたり、香りがついたものは嗅覚でいい香りを嗅いでリラックス効果が起きたりします。
また、最近ではバスキャンドルも流行っており、湯船に浮かべるタイプが人気です。キャンドルの灯のゆらぎ効果で精神的な面が落ち着き、普通の浴室が幻想的な空間にもなるのでおすすめです。
入浴で疲労回復をして本来のパワーを取り戻そう
日本人はお風呂が大好きな民族と言われていますが、古代ローマ時代の人々も「カラカラ浴場」と呼ばれる公衆浴場で入浴を楽しみ、そしてその日の英気を養っていました。
お風呂に入るとリラックスするのは、α波が出て心と記憶の整理ができ、次の物事に取りかかれるパワーを取り戻すためにも効果的です。
入浴は毎日の習慣ですが、ほんの少しの工夫で全く違う空間となり、より一層素敵なバスタイムになります。
アロマバスで日々の疲れや自分自身を労わってください。