4月の天候や気圧変化の特徴と気象病~日々の気温変化が大きく寒暖差にも注意~

4月の天候の特徴

4月の天候には下記の特徴があります。

天気の崩れ

4月前半は低気圧の北西側に強い寒気が流れ込んだ低気圧が通過して日本の東海上に進んだ後に一時的に冬型の気圧配置が現れることもあります。しかし、多くの場合は高気圧と低気圧が交互に通過して周期的に天気が崩れます。また、低気圧が日本付近で発達して大荒れの天気になる場合もあります。

日々の気温変化

3月と同様に低気圧が短い周期で次々と通過して、安定した晴天が続かないことが多くあります。高気圧に覆われて暖かい日が現れても、上空に寒気を伴った低気圧がすぐに接近して冷たい雨が降るなど、日々の気温変化が大きく寒暖差が見られる時期です。

日中と夜の気温差

4月も3月と同様に寒気が流れ込んだ後に高気圧に覆われて晴れると朝の気温が低くなります。一方、日中に晴れ間が広がると日差しが強く気温が上昇して朝と昼の気温の差が大きくなります。また、高気圧の中心が本州の南海上にあると南風が吹いて日中に気温が上昇して、朝と昼の気温差が大きくなります。

4月前半と後半からみる天候の特徴

清明(4月5日頃~4月19日頃)

清明(せいめい)とは江戸時代に出版された暦の解説書「暦便覧」に記載された「万物発して清浄明潔(しょうじょうめいけつ)なれば、此芽は何の草としれる也」の清浄明潔の略で、いろいろな草木が芽吹き出し、その様が清々しく明るく美しいと感じられるという意味です。

気温の変化は大きいものの、次第に暖かさを感じられる日が多くなり、植物の緑が増す時期です。

前半は北日本で雪の降る日もありますが、気温が上昇する日もあり、気温の変化が大きく、身体に負担がかかりやすい時期です。

後半は低気圧が発達して気圧が大きく低下して体調を崩しやすい日もあり、気圧変化に注意が必要です。

穀雨(4月20日頃~5月5日頃)

「暦便覧」に「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。穀雨は田畑の準備が整った頃に降る春雨が百穀を潤し芽を出させる「百穀春雨」から名づけられたと言われています。穀雨以降は南から湿った空気が流れ込むようになり降水量が増えてくるため、種まきの目安とされているようです。

高気圧に覆われて天気の安定した日も現れて日差しも強まってきます。気象病が起こりやすい日も多いので、頭痛ーるで日々の気圧変化をチェックしてくださいね。

4月の気圧変化の傾向

下記の図は東京の2019年から2022年の4月の気圧の状況です。赤マークが気圧の変動が大きく特に注意が必要で、次いで黄色、黄緑です。また、紫色は気圧の上昇で注意が必要です。水色は体調への影響が小さかった日を示しています。
気圧の傾向は年による違いが見られました

2019年4月の気圧傾向

月の前半は高気圧に覆われたり低気圧の影響が小さく、気圧が大きく低下した日は少なく、気象病が起こりやすい日は比較的少なくなりましたが、気圧が上昇した日が周期的に現れ、気圧の上昇に影響を受けやすい人は気象病が起こりやすくなりました。
月の後半は低気圧や気圧の谷の影響で気圧の低下した日が続き、気象病の起こりやすい日が続きました。

2020年4月の気圧傾向

月の前半は高気圧に覆われた日が多くはなかったものの、発達した低気圧の通過が少なく、気圧が大きく低下した日が少なかったため、気象病が起こりやすい日は比較的少なくなりました。月の後半は気圧の安定した日は少なく、低気圧や気圧の谷の影響で気圧が低下した日が多く、気象病が起こりやすい日が多くなりました。

2021年4月の気圧の傾向

月の前半は周期的に高気圧と低気圧が通過し、周期的に気圧の低下し、気象病の起こりやすい日が現れました。月の後半は、周期的に気圧が低下したものの発達した低気圧の通過はなく、高気圧に覆われて比較的気圧の変動の小さい日が多く、気象病が起こりやすい日は少なくなりました。

2022年4月の気圧傾向

上旬と中旬は高気圧に覆われやすく比較的気圧変化が小さかった日もありましたが、低気圧の通過や高気圧の中心の移動による気圧低下により気圧の低下した日が多く、気象病が起こりやすい日が多くなりました。下旬は低気圧や前線の影響で雨の降った日が多く、気象病の起こりやすい日が多くなりました。

高気圧に覆われて比較的気象病が起こりにくい時期が現れた年もありましたが、低気圧や気圧の谷の影響で気圧が大きく下がり気象病の起こりやすい日が多く表れた年もありました。

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この記事の監修者
飯山 隆茂
飯山 隆茂
気象予報士/健康管理士

気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。

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