1月の天候や気圧変化の特徴と気象病~一年で最も寒さが厳しく乾燥注意!~

1月の天候の特徴

1月はシベリア方面から周期的に寒気が日本付近に流れ込み、冬型の気圧配置が続きやすくなります。日本海側では雪が降り続き、大雪となる日もあります。太平洋側は晴れる日が多く、特に関東では乾燥した晴天が続きやすくなります。気温は月末に向けて低くなりやすく、一年で最も寒さの厳しい時期を迎えます。

1月の天候には下記の特徴があります。

  • 強い寒気の流入による日本海側の大雪
  • 太平洋側の乾燥した晴天
  • 寒さが最も厳しい時期

冬至(12月21日頃~1月5日頃)の天候と気圧変化

冬至(とうじ)は冬に至ると書き1年で昼間の時間が最も短くなる時期です。昼間の時間が最も長い夏至に比べて昼間の時間が5時間程度短くなり、冬至を過ぎると夏至にむけて少しずつ昼間の時間が増えて行きます。
「冬至冬中冬始め」(とうじふゆなかふゆはじめ)ということわざがあります。冬至は暦の上では冬の真ん中にあたるが、本格的な冬はこれから始まるという意味ですが、気温が最も低くなる真冬の時期はこの後の1月下旬から2月上旬で、寒さが更に厳しさが増します。
強い寒気が流れ込みやすい年は寒さが厳しく、太平洋側では空気が乾燥した状態が続き、のどや粘膜の乾燥が免疫力を低下させ、風邪を引きやすくしますので、水分を補給して喉を潤し、免疫力の低下を防ぐように心がけましょう。

小寒(1月5日頃~1月19日頃)の天候と気圧変化

小寒(しょうかん)の期間は最も寒い寒(かん)の前半で、小寒は寒の入りの日です。立春までの約30日間が寒で寒の内(かんのうち)や寒中(かんちゅう)ともいいます。
シベリア方面から周期的に日本付近に寒気が流れ込み、日本付近は冬型の気圧配置が強まりの本海側で雪が降り、寒気が強い時に大雪となります。冬型の気圧配置がゆるみ気圧の谷が接近すると日本の南海上に低気圧が発生して東進し、太平洋側に雪を降らせることもあります。
強い冬型の気圧配置が続く時は気圧の変動は小さくなりますが、冬型の気圧配置がゆるみ気圧の谷が日本付近を通過する際に寒気が流れ込むと低気圧が発達し、気圧が大きく変動して気象病が起こりやすくなります。このため、冬型の気圧配置がゆるみ始めた時は、気圧が低下するタイミングに注意するようにして、気圧の低下が予想される際は体調を整えるようにしてください。

大寒(1月20日頃~2月2日頃)の天候と気圧変化

大寒(だいかん)は一年で最も寒い頃で、寒の内の後半です。
小寒と同様にシベリア方面から周期的に日本付近に寒気が流れ込み冬型の気圧配置が強まって日本海側で大雪が降り大雪による被害が発生することもあります。一方、関東など太平洋側では乾燥した晴天が多くなります。
寒気が流れ込んだ状態が続くと厳しい寒さが続き、外出する際は寒さによる体への負担が特に大きくなりますので十分な防寒対策が必要です。
寒気の流入が弱まると冬型の気圧配置がゆるんだ時に東シナ海で低気圧が発生することがあり、日本の南海上を東進する際に上空に寒気が流れ込むと太平洋側で大雪を降らせることがあります。低気圧が通過する際に気圧が大きく低下し、気象病が起こりやすくなりますので注意が必要です。

1月の気圧変化の傾向

下記の図は東京の2017年~2020年の1月の気圧の状況です。赤マークが気圧の変動が大きく特に注意が必要で、次いで黄色、黄緑、水色で、水色は体調への影響が小さかった日を示しています。
気圧の傾向は年による違いが見られました。
2017年は冬型の気圧配置が続き気圧変化の小さい日の続く時期もありましたが、低気圧が周期的に通過して大きく気圧が低下し、気象病が発生しやすい日が周期的に現れました。
2018年は冬型の気圧配置が続き気圧変化の小さい日が続いた日もありますが、短い周期で低気圧が発生して通過したため気圧が大きく低下し気象病が発生しやすい日が続く時期もありました。
2019年は低気圧が周期的に通過して気圧が低下し気象病の起こりやすい日が周期的に現れましたが、冬型の気圧配置が多く現れ、高気圧に覆われて気圧が比較的安定した日が他の年に比べて多くなりました。
2020年は冬型の気圧配置が現れても一時的で、高気圧に覆われて気圧の安定した日が続kない状態となりました。低気圧の動きが遅いため気圧の低下の影響を受けて気象病が起こりやすい日が多くなりました。

冬型の気圧配置が続き比較的安定した日の続いた時期が現れた年もありましたが、低気圧が周期的に通過し、気圧が大きく低下して気象病の起こりやすい日が多く現れた年が多くなりました。
頭痛ーるで日々の気圧変化の予想を確認し、頭痛などの気象病の体調管理を行うようにしてください。


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1月に現れやすい気象病と体調管理

乾燥による肌の悪化とかゆみ

冬の乾燥対策乾皮症
冬型の気圧配置が現れると太平洋側では冷たい北西の風が吹き空気が乾燥します。冷たい乾燥した空気に暖房器具を使用することで更に空気が乾燥し、肌の水分が乾燥した空気中に逃げて行きます。また、厳しい気温の低下から新陳代謝が乱れ、皮脂の分泌量が減少します。

皮脂による肌のバリアが弱まると、水分の蒸発が促進されて口元や頬に粉が吹いたり、肌にひび割れなどの症状が現れます。
この肌の状態は乾皮症・皮脂欠乏症と呼ばれる皮膚に起こる疾患です。この疾患はかゆみを伴いますが、皮膚から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こしていると考えられています。

ヒスタミンは外気の温度差や皮膚への刺激によって細胞外に放出され、かゆみや痛みを感知する知覚神経に作用することで「かゆみ」として脳と末梢神経に伝えられます。ヒスタミンは刺激によって分泌されるためかゆみを感じる部分を掻くことでさらにかゆみを悪化させる原因となります。

乾皮症(皮脂欠乏症)の予防法

入浴時の乾燥対策

入浴時の過度な洗浄は肌の表面のバリアを洗い流してしまうため、弱酸性のせっけんを使用してタオルを使用せずにせっけんを泡立て優しく洗いましょう。
湯船には保湿剤入りの入浴剤を使うことで乾燥を抑制できますので利用しましょう。

室内を湿度60%前後に保とう

冬はエアコンやファンヒーター、こたつなどの様々な暖房器具を使用する機会が増え、室内の空気が乾燥した状態となります。乾燥した空気から肌を守るための対策として、加湿器を設置することや観葉植物を置いたり、濡れたタオルを干すなどの工夫をして湿度を60%前後に保つことが重要です。

肌をクリーム、オイルなどで保湿しよう

肌の乾燥は保湿剤で予防することが最も大切です。保湿クリームやワセリン、ツバキ油、尿素難航などで保湿を行い、皮膚表面に膜を張って水分が蒸発しないようにしましょう。個人の体質によって効果に違いがありますので、自分の肌に合ったものを選びましょう。

肌に良い食材「セラミド」を摂取しよう

冬乾燥対策セラミドを多く含む食材
肌の角質層の水分保持に効果があるセラミドは肌の内部でも生成されますが、年齢ととともに生産量が減少するため、食べ物から補給する必要があります。

セラミドを多く含む食材としては、大豆・ほうれん草・黒ゴマ・ごぼう・ひじきなどがあり、積極的に取るようにしましょう。

心筋梗塞

冬の心筋梗塞予防対策
心筋梗塞は12月~3月に発生することが多くなる傾向があり、冬の急激な温度差による血圧の上昇と血管の収縮が大きく関係しています。
暖房の効いた暖かい部屋から寒い屋外や暖房のない部屋に移動したり、暖かい浴室から寒い脱衣所に移動すると、皮膚の表面温度が急激に低下するため、皮膚内に多く集まっている末梢血管が収縮し、体温が低下しすぎないように調節します。

また、血管が収縮して皮膚表面の血流が少なくなった分だけ、体の中心部を流れる血流が増加します。この血流が増加した際に心臓の冠状動脈に動脈硬化の進んでいる部分があると急激に増量した血液が冠状動脈を通過できず発作が起こります。

また、急激な温度差により急激に血圧が変動して心臓や血管に一時的に大きな負荷をもたらす急性の循環器疾患をヒートショックと呼び、失神や心筋梗塞を引き起こします。ヒートショックを起因とした死亡者数は年間で1万人を超えており、十分な注意が必要です。

冬の心筋梗塞を防ぐ方法

外出時

外出する際は防寒対策をすることで冷たくなった血液による血管の収縮を防止することができます。

入浴時

入浴する際に下記の対策をすることで血圧の上昇と血管の収縮の防止につながります。

  • 入浴する際は脱衣場と浴室内を暖かくする
  • 入浴前にアルコールは飲まない
  • 入浴時間は短めにする
  • 入浴後にコップ1杯の水分を補給する

1月の天候や気圧変化の特徴と頭痛などの体調へ影響するポイントを理解して、体調管理を行うようにしてください。

【参考文献】
成人病予報対策研究会 ほすぴ 気象と健康~冬の健康~

この記事の監修者
飯山 隆茂
飯山 隆茂
気象予報士/健康管理士

気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。

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