低気圧、高気圧とは?その定義や違いは?【気象予報士が解説】

気象予報士が解説 低気圧、高気圧とは?その定義や違いは?

低気圧と高気圧の定義

低気圧とは、周囲よりも気圧が低く、閉じた等圧線で囲まれたところをいいます。そのため、気圧が○○hPa以下であれば低気圧というわけではありません。
周囲よりも気圧が低いものの、等圧線が閉じておらず、中心が特定できないようなところは低圧部といいます。

高気圧とは周囲よりも気圧が高く、閉じた等圧線で囲まれたところをいいます。そのため、気圧が○○hPa以上であれば高気圧というわけではありません。
周囲よりも気圧が高いものの、閉じた等圧線がかけないところは高圧部といいます。

等圧線・・・気圧の等しいところを結んだ線のこと。等圧線は一般的には4hPaごとにひかれ、枝分かれすることはありません

低気圧は発生する地域や構造、生成のメカニズムなどにより大きく分けて、温帯低気圧と熱帯低気圧の2つに分けられますが、台風は熱帯低気圧に分類されます。

低気圧と高気圧
低気圧と高気圧

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低気圧と高気圧の風や天気の特徴

低気圧は北半球では反時計回りに風が中心にむかって吹き、南半球では時計回りに風が吹き込みます。風が周囲から中心付近に吹き込むため、上昇気流が発生し、雲ができて雨になるため、低気圧内ではふつうは天気が崩れます

高気圧は北半球では時計回りに風が吹き出し、南半球では反時計回りに風が吹き出します。風が中心付近から吹き出すため、下降気流が発生するため、雲ができにくく一般的に晴れの天気になります。

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この記事の監修者
宮本 大平
宮本 大平
気象予報士を取得し十数年にわたり予報業務や「お天気.com」の運営などに従事。ウィンタースポーツが好きな二児の父。

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