【あなたの都道府県の順位は!?】2022年気圧の影響を受けた都道府県ランキング


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頭痛ーるの全国予報を見ていると、「あれ?〇〇地方はよく爆弾マークがでているなー」とか、気圧グラフを見て「自分の住んでいる県はよく気圧が下がっていることが多いけど、他の県はどうなんだろう?」などと思ったりしていませんか?

すでにお気づきな方も多いかも知れませんが、日本全国には気圧の変化しやすい地域と比較的変化しにくい地域が存在します。
そこで、2022年のしめくくりとして、今年1年間、気圧の変化が大きかった(気圧の影響を受けやすかった)都道府県をランキング形式で発表していきます。

昨年(2021年)のランキングはコチラ⇩

【あなたの都道府県は何位?】2021年気圧の影響を受けた都道府県ランキング

一昨年(2020年)のランキングはコチラ⇩

【気圧警戒ランキング】2020年最も気圧の影響を受けた都道府県は?

2022年気圧の影響を受けた都道府県ランキング

⇩すべての順位はこちら

順位 都道府県 ポイント
1 山梨県 1100
2 青森県 1077
3 北海道 1051
4 群馬県 1044
5 茨城県 1039
6 埼玉県 1034
7 福島県 1026
8 栃木県 1016
9 岩手県 1002
10 秋田県 993
11 山形県 990
12 千葉県 986
13 東京都 984
13 神奈川県 984
15 宮城県 979
16 静岡県 967
17 新潟県 953
18 富山県 936
19 長野県 921
20 石川県 879
21 岐阜県 829
22 福井県 823
23 鳥取県 821
24 京都府 800
25 愛知県 791
26 島根県 786
27 奈良県 771
28 高知県 770
29 滋賀県 755
30 宮崎県 752
31 三重県 751
32 大阪府 736
33 岡山県 735
34 徳島県 730
35 兵庫県 707
36 香川県 700
37 和歌山県 680
38 沖縄県 679
39 広島県 675
40 鹿児島県 674
41 熊本県 668
42 山口県 664
43 大分県 662
44 愛媛県 655
45 福岡県 647
46 長崎県 620
47 佐賀県 617

※気圧変化を総合的に評価するため、警戒アラートが3P、注意が2P、やや注意が1P、上昇注意が1Pとして、その合計値でランキング付けをしました。

気圧の影響を最も受けた都道府県は3年連続で山梨県!

2022年も気圧の影響を最も受けた都道府県は1100Pで山梨県となりました。
これで、調査を開始した2020年から3年続けての1位ということになります。
気圧の影響を受けやすい理由は、山梨県の地形的な特徴にあります。
山梨県は山に囲まれた盆地や、標高の高い地域が多く、朝晩と日中との気温差(1日の寒暖差)が大きくなる傾向があります。
1日の気温差は気圧変化にも影響を与えます。
気温差が大きい日は、日中に気圧が下がり、夜に気圧が上昇しやすくなります。
このため他県が高気圧に覆われて気圧が安定する日でも、山梨県内は気圧の変動する日がありますので注意が必要です。

2位は青森県、3位は北海道で北日本勢!

2022年気圧の影響を受けたランキング2位は1077Pで青森県、3位は1051Pで北海道となりました。2位・3位にランクインした理由は、地理的な影響が大きいです。
どちらも日本の北に位置している地域ですね。
低気圧が北日本のみを通過するケースが時々あり、東・西日本があまり気圧が下がらなくても、日本の北に位置している北海道や青森県では気圧が大きく下がってしまうケースがあります。つまり、低気圧が通過する回数自体が多いということです。
また、日本の北側に位置している道県ですが、同時に日本の東側にも位置しています。西から発達しながらやってくる低気圧が、最後に通過する地域となることが多いです。このため低気圧がより発達した状態で通過し、気圧が他の地域よりも大きく下がることになります。
日本の北に位置しているため、低気圧が通過する回数自体が多いのと、日本の東側に位置しているため、発達した低気圧が通過しやすい地域という地理的な影響により、2位3位にランクインしています。

4~6位の上位勢は今年も関東北部・内陸県

4位は群馬県、5位は茨城県、6位は埼玉県といずれも関東北部・内陸県が上位にランクインしています。
この3県が上位にランクインした理由は、地理的な影響と地形的な影響のどちらもが関係しています。
関東地方は日本の東側に位置しているため、西から発達しながらやってくる低気圧が、最後に通過する地域となることが多いです。このため低気圧がより発達した状態で通過し、気圧が他の地域よりも大きく下がることになります。
また、群馬県と埼玉県は海に面していない県ですので、山梨県ほどでないにしても、1日の気温差が大きくなる傾向があり、気圧も同時に変化しやすくなります。
発達した低気圧が通過しやすいという地理的な影響に加えて、気温差が大きくなりやすい海に面していないという地形的な影響も加わって、気圧変動が大きくなる日が多いのが特徴です。

気圧の影響を最も受けなかったのは、佐賀県!

2022年気圧の影響を最も受けなかったのは、佐賀県となりました。昨年が44位、一昨年が43位でしたから毎年安定して、気圧の影響を受けにくい都道府県と言えそうです。
また、その他の気圧の影響が受けにくかった都道府県は、長崎県や福岡県など九州地方が多くなっています。
これは九州が沖縄を除くと、日本の一番西に位置しているためです。
西からやってくる低気圧が一番最初に到達するのが九州になります。
その時、低気圧はまだ大きくは発達しきれていないため、低気圧が通過しても九州では気圧が大きく下がらないことがあります。
それでも、台風の影響は受けやすい地域となりますので、夏~秋にかけては台風の動向に注意が必要です。

今年の沖縄は例年より気圧の影響が大きかった!?

2020年・2021年と気圧の影響を最も受けなかったのは沖縄県でしたが、今年は38位と昨年や一昨年と比べるとやや気圧の影響が受けやすかった傾向が見られます。
これは、今年は台風4号・6号・11号が沖縄地方にかなり接近し、大きな影響を与えたことが関係しています。
普段は気圧が安定しやすい沖縄県ですが、台風の影響は日本で一番大きい地域ですので、やはり夏~秋にかけての台風シーズンは台風の動向に注意が必要です。

いかがでしたか?

みなさまがお住いの都道府県は何位でしたでしょうか。
影響が出やすい地域であっても、そうでない地域であっても、体調への影響はひとりひとり個人差があります。

頭痛ーるを通して、気象病についての知識が広まり、少しでも声をあげやすくなったり、気持ちが楽になっていくことを願い、2023年も邁進してまいりますので、今後とも頭痛ーるをどうぞよろしくお願いいたします。

お時間がございましたら、ぜひ他のコラムをご覧いただけたらたいへん嬉しいです。

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この記事の監修者
田島 正人
田島 正人
気象予報士として「頭痛ーる」や「お天気.com」の運営に従事。
データ分析や気象予報業務などに携わっています。
趣味は野球観戦。
気象予報士だけで結成された劇団「お天気しるべ」の団員としても活動しています。

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