12月の天候や気圧変化の特徴と気象病~乾燥対策と水分補給~

12月の天候の特徴

12月は日本付近の上空に寒気が周期的に流れ込むようになり冬型の気圧配置となる日が少しずつ増えて、日本海側の雨が雪に変わります。一方、太平洋側では乾燥した晴天が続きやすくなります。12月後半になると、シベリアから強い寒気が流れ込むようになり、冬の入り口から本格的な冬が始まり、寒さが次第に強まります。

12月の天候には下記の特徴があります。

  • 日本海側の雨が雪に変わる
  • 冬の入口から本格的な冬へ
  • クリスマス寒波・年末寒波

小雪(11月22日頃~12月6日頃)の天候と気圧変化

小雪(しょうせつ)は、冷え込みが厳しくなり北国で小雪がちらつき始めるころという意味ですが、小雪後半の12月も上空に流れ込む寒気の強さによって冬型の気圧配置が現れて続きやすい年と冬型の気圧配置が現れにくく、現れても一時的となる年があります。
日本付近の上空に寒気が流れ込みにくく冬型の気圧配置が現れにくい年は、低気圧が通過しやすいため、頭痛などの気象病が現れやすくなりますので注意が必要です。十分な睡眠やリラックスなどで体調を整えて頭痛などの気象病が現われないように心がけましょう。

大雪(12月7日頃~12月20日頃)の天候と気圧変化

大雪(たいせつ)も時期になると平野でも雪が降るようになり、北日本などでは本格的に雪が降り始める頃です。
上空に強い寒気を伴った低気圧が日本海を東に進み、北日本を通過して東海上で発達すると西高東低の冬型の気圧配置が強まり、日本海側では大雪(おおゆき)となります。また、上空に強い寒気を伴った低気圧が発達しながら南海上を東北東に進むと、太平洋側でも雪の積もることがあります。
12月の気温の長期予報が平年並みや平年より低いと発表された場合は強い寒気が流れ込みやすく、寒さが厳しいと想定されますので、注意してください。
朝は室内の気温と外の気温の差が大きく、厳しい寒さに体があまり慣れていないため寒暖差により体調に影響を及ぼすことがありますので、冷え込んだ朝は特に暖かい服装で出かけるようにしてください。

冬至(12月21日頃~1月5日頃)の天候と気圧変化

冬至(とうじ)は冬に至ると書き、12月21日頃は1年で昼間の時間が最も短くなる日です。昼間の時間が最も長い夏至に比べて昼間の時間が5時間程度短くなり、冬至を過ぎると夏至にむけて少しずつ昼間の時間が増えて行きます。
「冬至冬中冬始め」(とうじふゆなかふゆはじめ)ということわざがあります。冬至は暦の上では冬の真ん中にあたるが、本格的な冬はこれから始まるという意味です。実際に最も気温が低くなる真冬の時期は1月下旬から2月上旬で、寒さが次第に厳しさが増してきます。
クリスマスの頃に日本付近の上空に強い寒気が流れ込み冬型が強まり、日本海側で大雪になることがあり、この頃の寒波をクリスマス寒波と呼びます。近年は暖冬の年が多く、前回のクリスマス寒波は2011年12月25日です。また、年末頃に強い寒気が流れ込みことがあり、この頃の寒波を年末寒波と呼んでいます。前回の年末寒波は2018年でした。
年によって異なりますが、強い寒気が流れ込みやすい年は寒さが厳しく、太平洋側では空気が乾燥した状態が続き、のどや粘膜の乾燥が免疫力を低下させ、風邪を引きやすくしますので水分を補給して喉を潤すように注意してください。

12月の気圧変化の傾向

下記の図は東京の2016年~2019年の12月の気圧の状況です。赤マークが気圧の変動が大きく特に注意が必要で、次いで黄色、黄緑、水色で、水色は体調への影響が小さかった日を示しています。
気圧の傾向は年による違いが見られました。

2016年は周期的に低気圧が通過し、通過時に発達した低気圧が多かったため気圧変化の大きい状態が続いた時期が現れました。気象病の起こりやすい日が続き、気圧の安定した日は少なくなりました。
2017年は高気圧にゆるやかに覆われた状態が続いた日もありましたが、周期的に低気圧が通過して気圧が大きく低下し、気象病の起こりやすい日が周期的に現れました。
2018年は高気圧に覆われて比較的気圧の低下の小さい日が続く日もありましたが、低気圧が周期的に通過して気圧が大きく低下し、気象病の起こりやすい日が周期的に現れました。
月末は強い寒気が流れ込み冬型の強い状態が続き、日本海側で大雪が降り年末寒波となりました。
2019年は高気圧に覆われて比較的気圧の低下の小さい日が周期的に現れましたが、低気圧や気圧の谷の通過で気圧が大きく低下して気象病の起こりやすい日が多くなりました。

高気圧に覆われて比較的安定した日の続いた年もありましたが、低気圧や気圧の谷が周期的に通過し、気圧が大きく低下して気象病の起こりやすい日が多く現れた年が多くなりました。
頭痛ーるで日々の気圧変化の予想を確認し、頭痛などの気象病の体調管理を行うようにしてください。


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12月に現れやすい気象病の予防と対策

12月に現れやすい気象病の予防と対策

インフルエンザ予防

インフルエンザは11月頃から流行り始め、主に12月から2月にかけて流行します。主な症状は発熱、倦怠感、関節痛、筋肉痛、頭痛などがあります。
1961年にG.J.Harperらにより行われたインフルエンザウイルスの生存率・湿度と気温との関係についての研究によると温度21℃~24℃で湿度が20%では6時間後のインフルエンザウイルスの生存率が60%となりましたが、同じ温度21℃~24℃で湿度を50%にするとインフルエンザウイルスの生存率は3~5%となり、ほとんど生存できなくなりました。湿度を80%にしても生存率は湿度50%と変わらないため、室内の結露やカビの発生を考慮し、室内の湿度を50%、温度を20℃~23℃することで、インフルエンザウイルスの生存を抑えることが良さそうです。

暖房だけでは空気が乾燥してしまいますので、加湿器などで湿度をコントロールしてください。室内に温度と湿度を表示する温湿度計を置くのが良いでしょう。
冬型の気圧配置になると空気が特に乾燥しますので注意して下さい。
毎日の基本的な予防としては、マスクの着用と外出先から戻った際の手洗い、うがいが重要です。

乾燥するのでこまめな水分補給

人間の体のおよそ60%は水分ですが、体の中の水分にはさまざまな役割があります。飲料水などで口から体の中に入った水分は毛細血管に吸収されて血液などの体液となって酸素や栄養分を全身に運び、老廃物を体外へ出す役割や皮膚への血液の循環を増やすことで汗を出して熱を逃がし体温を一定に保つ役割があります。

夏は汗を書いたり喉の渇きにより水分が不足していることを自覚して水分を補給しますが、冬は空気の乾燥によって汗以外の呼気や皮膚から水分が蒸発が増えてしまうため、気付かないうちに水分が失われてしまいます。特に外気に接している皮膚や喉、鼻などの粘膜は乾燥しやすく水分が失われやすくなります。このため、こまめに水分補給をすることを意識して水分不足にならないようにする必要があります。喉や鼻の粘膜が水分補給により潤いが保たれていればウイルスの侵入を防ぐことができますので、夏と同様に冬の体調管理として水分補給をするようにしましょう。

寒暖差による疲労に注意

11月のコラムでご説明しましたが、暖かい部屋から冷え込んだ外に出ると体は急激な気温の低下を受けます。寒さを感じると体の熱が逃げないように、自律神経の交感神経が盛んに活動を始め、常に寒暖差の激しい環境に身を置いていると、交感神経がこの環境に適応しようと反応するため、自律神経が疲弊し、自律神経の乱れにつながり、頭痛などの体調不良を起こしやすくなります。12月も寒暖差の大きい日が現れますので、寒暖差疲労を溜めない対策を行ってください。

12月の天候や気圧変化の特徴と頭痛などの体調へ影響するポイントを理解して、体調管理を行うようにしてください。

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(※35styleサイトへ移動します。)


【参考文献】
成人病予報対策研究会 ほすぴ 気象と健康~冬の健康~
成人病予報対策研究会 コラム 冬の風邪予防
HARPER GJ. Airborne microorganisms: survival tests with four viruses., J Hyg. 1961; 59(4):479-486

この記事の監修者
飯山 隆茂
飯山 隆茂
気象予報士/健康管理士

気象予報士として25年以上にわたり気象情報の提供に従事。頭痛ーる開始後からサービス追加に関わり、健康管理士取得後は気象と健康の両面から健康管理の普及に努める。

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